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他の3編はこれから読みます

狼と香辛料 13 (電撃文庫 は 8-13)狼と香辛料 13 (電撃文庫 は 8-13)
(2009/11/10)
支倉 凍砂

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月末に秋葉に行ったときにでもまとめて買おうと思っていたのですが、友人のブログにて「ノーラの短編があった」と聞いて矢も盾もたまらず本屋に走りましたよごきげんよう。自他共に認める羊飼い萌えの夏師さんにはたまらない内容でした。
リュビンハイゲンでロレンスたちと別れた後のノーラとエネク。いつか書いてくださると信じていました支倉先生!
しかも語り手がエネクです!
ノーラというと清貧可憐なイメージがありますが、エネクの視点を通すことで年相応な彼女の一面が見えてきて、よりいっそう魅力的に映ります。
お話はさあこれからというところで終わりでしたから、色々想像が膨らみますね。
私の見たところ、このまま助司祭に納まりそうな雰囲気です。これで町の危機を脱することができればノーラへの信頼は揺るぎないものになるでしょう。そしておそらく、ジョゼッペ司祭は長くない。そんな状況下でノーラが「じゃあ私は別の町で仕立て職人目指すので~」とクスコフを出られるとはとても思えないので。
ノーラは仕立て職人に未練があるようですが、その根底にあるものは、ずっと迫害されてきた彼女が「町に受け入れられた存在になること」のはずなので、それが助司祭でもかまわないはずです。「町の一員」が「町の要」になるだけのこと。ただ性格的に戸惑いを拭えないだけなのではないかと。
若い天使と黒い騎士に、神のご加護がありますように。
20091112.jpg
記念にイラスト描いてみたけどさあ背景塗ろうというところで力尽きました。どれだけ背景描くの嫌いなんだ私。というかそろそろ冬コミ原稿やろうよ。
羊飼い時代の二人ですが、こんなコピーつけた時点でバッドエンドしか待っていない気がする。
何で羊すぐ死んでしまうん?


Fate雑記さま、てきとうなものさま、乃絵の捕捉ありがとうございました。
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「玉座にいることに飽いた」という尚隆の言葉が正解だったのかな

yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]
(2009/09/26)
不明

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十二国記の新作短編が出ていたのですね。
恥ずかしながら今頃知りました。
誰も教えてくれないんだから、もうっ! ←八つ当たり(笑

恐ろしく説得力のある話でした。
少なくとも瑛庚らの決断に対して、私は挟む口を持ち合わせません。
殺刑(死刑)を求める声も、殺刑を否定する声も、根源をたどれば、理屈を超えた反射から生まれるのではないか。ならばどれだけ話し合ったところで結論など出るものではありません。その重みは等しいのですから。
現在私たちの世界において死刑廃止論が優勢なのは、死刑を肯定するよりも否定するほうが理論武装しやすいから、それだけの理由なのかもしれませんね。

始まりは一人の囚人に下す刑罰でありながら、その問題が国家の今後の在り方にまで広がった。しかしその次元では結論が下せないと判断し、最後に一人の囚人の問題へと帰結する。
この話は十二国記でなくても可能だったのかもしれません。ですが、紛れもない小野不由美作品ではあったし、十二国記らしい話だったと感じました。
十二国記はファンタジーの舞台設定を借りて人の心の根源を炙り出す小説です。自らの行動を説明する理屈、そのさらに奥にあるものを抉り出して目をそらさず見つめ直し、その上で一歩を踏み出す。そういう物語を何度も繰り返してきました。今回の短編もそうでした。


Fate雑記さま、てきとうなものさま、佐天さんの捕捉ありがとうございました。
いきあたったらばったりさま、戦ヴァル記事の捕捉ありがとうございました。
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なんて、美しい恋物語。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)
(2009/06/20)
淡路 帆希

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亡国の姫と敵国の第二王子。竜召還の贄とするため、王子は彼女を奴隷同然の姿で聖地まで連れ歩く。
高慢な世間知らずの姫と人間不信の王子は互いに憎悪と軽蔑を募らせていくが、一人の幼い奴隷少女が旅に加わったことで、二人は本来持ち合わせていた性質を取り戻していく   

アマポーラが己の所業を悔いる様は十二国記の祥瓊を思い出します。彼女は楽俊によって感謝の心を知るわけですが、アマポーラがエレンを守ることによって獲得したのは母性。そして人の摂理を知り、最後には兄王子が悔しさを滲ませるほどに王族の威厳を取り戻す。彼女は自分の世界が変わった日から、日々の思索だけでこの境地にたどり着いたのでしょうね。常に一日を振り返ること、目の前の人々や世界と自分との関係性に思いを馳せることがいかに大事か、彼女に教わりました。人々の怨嗟の上に生かされてきた彼女だからこそたどり着いた境地でしょう。
一方のテオバルトは、封じ込めていた人間性を取り戻したと言えますが、そんな彼を待っていたのは残酷なまでの逆転劇。ただ一人慈しんできた妹と、疎まれてきたはずの兄王子への見解が覆る様は気の毒というしかありません。彼はそのためにずっと苦しみ続けてきたのに。ロゼリーを神聖視してきた彼には耐え難い光景だったでしょうが、盲目的な愛はかつての自分自身の姿です。
兄王子との最初の約束、どこか小さな土地を与えてロゼリーと二人静かに暮らさせるという言葉を私は最初疑っていましたが、あれは案外本音だったのかもしれませんね。

最後にたどり着いた結末は悲恋でしたが、なんて胸に心地よい寂しさでしょう。強くなったアマポーラの生きる姿に勇気をもらいました。


物語の構造的には一時期ライトノベル読みの間で話題になった『とある飛空士への追憶』と似ています。それほどまでに王道。あの本が好きな方なら手にとって損はありません。人の醜さや美しさに焦点が当てられるので趣をやや異にしますが。
逆に悲恋ものダメな人には薦めません。
表紙に一目惚れしての買い物でしたが、心に残る一冊でした。


Fate雑記さま、イェーガーの捕捉ありがとうございました。
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失われた神々の時代と狼の成長

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)
(2009/08/10)
支倉 凍砂

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古き神々の時代の終焉は既に第一巻、パスロエ村のエピソードからずっと描かれているわけですが、今回はそれを強く感じるお話でした。残された神々は人の世界に溶け込むことを余儀なくされ、ひっそりと暮らしている。故郷を懐かしみながら。
鳥の錬金術師・ディアナのときはそうでもありませんでしたが、前巻のハスキンズから続く羊たちのエピソードは一抹の寂しさを感じさせますね。
ホロの故郷・ヨイツの安否はいまだ判然としません。けれど現実と対面するときの心構えは少しずつ出来上がっている、そんな気がします。残る問題はやはり、故郷にたどり着いた後にロレンスとどうするか、でしょうね。

この巻で一番の変化はホロの成長だと思います。
孤高の羊飼い・ハスキンズがホロに与えた影響は大きかったようですね。自分よりも上位の、それも力ではなく精神面で上回る存在に相対したのはおそらく初めてのこと。学ぶことも多かったのでしょう。
一番わかりやすいのは羊の商人・ユーグに頭を下げた場面ですが、私はむしろこの場面が印象に残りました。

「たわけ! ならばわっちがなぜあの小娘にいらいらしておったかもわからんかったというのかや」
「ぬしは面目丸つぶれだったわけじゃろうが。他ならぬ、わっちの前で」


私はここを読んだとき、正直「またか」とうんざりしたんですよね。
ホロがロレンスに理不尽をはたらくのは毎度のことですが、これはほとんどいいがかりに近い。そもそもホロは男(雄)に夢見すぎてるところがあります。雄はかくあるべし、みたいな価値観を常にロレンスに押し付けたがる。相手を完全に間違えてるとしか思えません。
ロレンスは商人なのです。小僧の頃から親方に小突かれ、守るべきプライドなど全部叩き折られてきた、独立してからも散々失敗し辛酸を舐めてきた生粋の商人です。そのロレンスが、商会であしらわれたことなど、いちいち根に持つはずもなし。まして「女の前だったから」なんだというのでしょう。
これだけ浅からぬつきあいをしておきながら、ホロはいまだにこんなこともわからないのかなと辟易しましたが、今回のホロが違うのはここから。

「じゃがまあ、世の中往々にしてそんなところなんじゃろうな」
「なに、神だなんだと崇める連中が、同じことをしておった、ということじゃ」

そうして、パスロエ村で麦の神へ無礼をはたらいた若者が責められるのを見て自身が呆れた話をする。

たった今まで腹を立てていた自分自身を、こんなにも客観的に分析できるようになった。相手の心境や価値観を慮れるようになった。
ホロは本当に成長したんだなぁとしみじみ思ったエピソードでした。
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狼と香辛料ⅩⅠ Side Colors Ⅱ

狼と香辛料 11 (11) (電撃文庫 は 8-11)狼と香辛料 11 (11) (電撃文庫 は 8-11)
(2009/05/10)
支倉 凍砂

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ロレンスとホロがイチャイチャしてる短編が二本と、ローム川の狼・エーブの若かりし頃の中編が一本。

エーブも最初から狼というわけではなかったのですね。
夫の破産前にこっそり財布から抜き取っていた金で商人を始めたという設定は以前にでてきてたので、ちゃっかりしてるなぁくらいには思ってましたが、当時のエーブはそこ止まりだったようです。商人を始めてみたはいいものの、貴族気分の抜けないお嬢様。元商人の使用人にイロハを教わっているような状態でした。
性善説を信じかねない人の好さと、商人としての詰めの甘さから大損し、挙句信じていた人間の裏切りによって破産しかけるのですが、壮絶なラストの展開で狼としての覚醒を果たします。
ただ、この時点のエーブと、ロレンスが出会ったエーブとでは境遇もかなり異なります。まだまだ彼女の行く先には暗い道行きが待ち構えているようですね。


原作の一巻が見つからないので録画していたアニメで復習しようかと思ったのですけど、私ったらアニメ版はノーラの登場シーンだけ編集してあとは消しちゃってました。
なんてわかりやすい………(笑
そういえばロレンスに金の密輸を持ちかけられたとき、ノーラが「他の方からのお話なら引き受けませんでした。私、ロレンスさんだから引き受けたんです」って言うんですけど、これってアニメオリジナルなんですね。原作にはこんなセリフありません。

テーマ : ライトノベル - ジャンル : 小説・文学

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銅貨の謎

ほとんどTさんへの私信みたいなものですが。
『狼と香辛料』の8、9巻を読み直してみました。
私はあの手の謎解きは流し読みしてなんとなくわかった気になってそれで満足な人間なので、今回自戒を込めて考察しましたよっ。

初めて読んだときは、銅貨の詰め替えのからくりによってジーン商会が毎回2箱分の利益をどこかからあげているものなのかな、なんて思っていましたが、どうやら違うようです。

まず取引における銅貨の流れはこうですね。
20090430a.jpg
わかりやすいように、1箱に銅貨100枚が基準とします。
また、流通にかかる費用などはこの際関係ないので除外します。
そして大前提ですが、ジーン商会とデバウ商会は結託した同一の組織とみなしてよいです。

まずデバウ商会が本来60箱に詰めるはずの銅貨を58箱に凝縮してジーン商会へ送る。
ジーン商会はそれを川下で本来の60箱に詰めなおしてウィンフィール王国に送る。
銅貨は見た目の箱数が変わっただけで実際の枚数は注文通りですから、ウィンフィール王国に対しては正常な取引が行われたことになります。この時点での不正な利益は、川を下る際の2箱分の関税逃れだけです。
9巻の中盤までロレンスたちが想像していたのはここまでです。だから「セコいことやってんなぁ」くらいにしか思っていません。

しかし本番はここからです。
20090430b.jpg
ウィンフィール王国はジーン商会に60箱分の代金を支払います。本来ならその代金を出荷元であるデバウ商会がそのまま受け取るはずですが、デバウ商会は58箱しか出荷していないことになっています。だから58箱分の代金しか受け取りません。60-58=2。毎回2箱分の代金がジーン商会の手元に残ることになります。

これは実際にはどういうことかというと下図のようになります。
20090430c.jpg
結局は銅貨2箱分のお金がデバウ商会からジーン商会に移動したということです。
私はてっきりジーン商会が不正によって儲けた、という話だと思っていたのですがそうではなく、同一の組織間(デバウ商会とジーン商会)で誰にも気づかれないように資金が移動された。それが銅貨の謎のメインだったようです。
それもただ移動しただけではありません。ジーン商会の手元に残った2箱分の代金はジーン商会の利益として記載されていません。裏金になったのです。いわゆる資金隠しですね。


そもそもの話をたどると、ジーン商会はデバウ商会からの命令で聖遺物(巨大な狼の骨)を探していました。いざ見つけたそれを買い取るには膨大な資金が必要です。高額な取引は信用取引が主流ですから、取引の主導権を握ろうとするとき現金ほど強力な武器はありません。そこで、上の手段をつかって裏金として貯めておけば、いざモノが見つかったとき、たとえば代わりにイッカクが見つかったときに、周囲を出し抜いてそれを買い取ることができるのです。

もちろん不正もしています。ジーン商会は関税逃れを、デバウ商会はなぜか毎回2箱分の損失がでているからそのぶん税金をごまかしてます。そしてこの両者は結託して資金を隠しました。あえてどこが損をしたかという話をするなら、それはジーン商会&デバウ商会のあるプロアニア領のお役所が損をしているのですね。だからそれをロレンスたちに告発されると困るのです。


とりあえず私はこんなふうに理解しました、ということで。
『狼と香辛料』は難しいなぁ。実はシリーズ序盤の銀貨鋳造の話も私はよく理解してません(笑
そのうち読み直してみようっと。

▼拍手お返事

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ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック!

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(2009/03/19)
新井 輝

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わかってはいたけどやっぱりつらいなぁ。。
けれど冴子の言葉は、私たちのそんな感傷さえ否定するのでした。

有馬冴子は一年前に死ぬはずだった。
しかし彼女はそんな自分を不幸だとは思っていなかった。いや、幸せだった。
母親が娘の命を助けるために父親を頼るまでは。

冴子が奇跡的にその後一年を生き永らえたのは、十三階の仕業といっていいでしょうね。
母親に絶望した彼女は、あのままだと孤独で惨めな死を迎えるだけだった。
そんな彼女に十三階は猶予と場と役割を与えた。
十三階の住人と友誼を育み、健一に必要とされ、看取られ、納得して最期を迎えた。
住人たちはみな十三階からの卒業を前提としているわけですが、冴子の卒業は死そのものだったということです。一度は失った「満足できる最期」を取り戻すことができたから。

彼女は最期にあたってもっとわがままになっても良かったんじゃないかと思わずにいられません。以前榛名姓であったことを語らなかったのも、最後の最後で健一を突き放したのも、後に残される彼を思っての優しさでしょうけれど。
でもその後の健一の自失ぶりを見てると、冴子の判断は正しかったのかな。
最期まで冴子は冴子だったということでしょうか。


シリーズ当初はそんなでもなかったのに、刻也は冴子に次いで愛しいキャラクターになってしまいました。なんというか、本当に不器用な人ですよね。「町の電気屋さん」という夢にはすごく納得してしまった。とっても彼らしいな、と。そして、こんな夢だったからこそ父親と相容れなかったのだな、と。
刻也が卒業を延ばしたのは健一のためかとも思いましたが、たしかに彼にはあと一点足りないものがありますね。編入試験受けて父親と和解するのがたしかに近道だと思いますが、司法試験突破まで頑張れば父親は刻也の本気を認めて腹を割った話ができるようになるでしょう。けれどそれ以外の選択肢は本当にないのかな?
刻也の話は十分語られた気もしますが、私としてはもうちょっと読みたかったー。


十三階の住人の再会には正直びっくりでした。でもこれくらいのハッピーエンドはほしいですよね。
ラストの蛍子にはひたすら苦笑するしか。

「普通」に囚われがちな私たちに、別の解、違う視点を見せてくれる、なんとも変わった作品でした。冴子や刻也だけでなく、登場人物のほとんどを愛しく思います。



ソード・ワールド2.0リプレイ  たのだん(2) (富士見ドラゴン・ブック)ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(2) (富士見ドラゴン・ブック)
(2009/03/19)
グループSNE藤澤 さなえ

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笛吹りなさんの絵を見かけたので「おぉソフィアの新作か?」と思ったら別の本でした。
そのすぐ近くにありましたよ渡海先生の新作が。。

失恋竜と契約の花嫁 ~幸運の星めぐり~ (B’s‐LOG文庫)失恋竜と契約の花嫁 ~幸運の星めぐり~ (B’s‐LOG文庫)
(2009/03/14)
渡海 奈穂

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失恋竜シリーズかぁ。。
面白いんですけど私が読みたいのはソフィアの続きなんですよねー。
どうやら編集部から失恋竜をプッシュされてるようです。ティーンズ少女向けレーベルですからねー。やっぱり失恋竜の方が受けがいいのかなー。


Fate雑記さま、アマガミ絵の捕捉ありがとうございました。

▼Web拍手お返事

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