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柊はやっぱりみんなのお姉さん

柊

■夏目友人帳 肆
第九話「月分祭」~第十話「祀られた神様」

以前にも書きましたが、柊は名取の式という体裁を取ってはいても、その実保護者の色合いが強いキャラクターです。
名取の実力も相当なものですが、不測の事態というものは常にある。そんな目に遭ったとき、捨て石にできる式があるのと無いのとでは生存確率が段違いです。
神祓いになるやもしれぬという案件に臨むにあたって、彼がそれを考えなかったわけはありません。むしろ考えたからこそ柊たちを遠ざけたのではないでしょうか。柊はそんな名取の側面を見抜いているから、あえて命に背いて同行した。
彼女は一度、名取の手柄のためにその命まで差し出してまでいるのです。そして今は式として使役されることで彼を守ろうとしている。そんな気の遣われかたは不本意この上ないことでしょう。
彼女にとってみれば、名取はまだまだ目の離せない子供なのかもしれません。

「夏目、お前はなんだか少し柔らかくなった気がする。……名取もいつか、そんな風になることがあるのだろうか」
これは夏目が素直に名取の助力を請うた直後の柊の言葉です。
まだまだ素直に他者を頼ることのできぬ頑なな主を心配しての呟きだったのでしょうね。
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夏目友人帳 第八話「惑いし頃に」

七瀬の少女時代は永田依子さん(けいおんの純ちゃん役)でしたか。わかった上で聞き直せばああそうかと思うけど、やっぱり広橋さんと声質似てますね。あそこまでのクセは無いけど。

結局のところこれは、祓い人としての自分にどう折り合いをつけるか、って話だったのでしょうか。

夏目友人帳におけるスタンスというのは三つあって、
妖はとにかく滅するか利用するかの二択という対立的見方しかしない的場、
そこまで極端ではなく、あくまで人に仇なす者には容赦なしという現実的な対処の名取、
対処としては封印までが限界で、たとえ凶悪な妖といえど残酷な仕打ちはできないのが夏目です。

で、少女時代の七瀬は出発点が夏目と同じなんですよね。やや攻撃的になってるだけで。
その彼女を立派な祓い人へと変えたのが「業」という言葉であったと。

恩人の願いを叶えるため恩人を封じるという、このやりきれない体験を自分の中で消化して心の平衡を保つために、「業」という言葉は都合が良かったのかもしれません。
「業」というのは生き方であると同時に、その世界での「役割」でもあります。
今までのように情に縛られていてはミカゲの願いは果たせなかった。自分は祓い人としてこれでいいのだ、という自己肯定を「業」という考え方によって得た、というのが私の見方です。
後ろ向きだとは思いますが。
たぶんこのお話は、もっと前向きなとらえ方もできる気がしますけどね。

もし七瀬が私の言う意味で「業」を免罪符としていたのだとしたら、ミカゲの珠石がすでに持ち去られており、彼女自身の手でミカゲを解放できなかったことにどのような意味があるのでしょうか?
もしこのお話に夏目が介入しなかったとしたら、七瀬の人生は変わったのか、私には判断がつきません。


夏目友人帳の世界では「穢れ」という概念があるようですね。
人間の性根というのは体験によって形成されますが、妖は「穢れ」をまとうことで祟るようになります。穢れというのは元は悪意や負の感情であって、それが中や外から妖を侵食し、その身を鬼や悪霊へと堕とすものなのですね。だからこそ浄化することもできる。
そのへんは玄と翠の話や三つ目の妖怪の「清める」という言葉から推測できます。原作でいうと4巻です。
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人が恋に落ちる瞬間を見てしまった

笹田01

■夏目友人帳 肆
第六話 「硝子のむこう」

北本や西村は鷹揚なので「昨日の夏目はなんだか変だった」で済ましてくれそうですが、
笹田はそれじゃ済みませんよ!?

いやー、変化した先生に振り回される夏目や周りの人たちの反応が楽しかったですねー。
その中で田沼だけが正体を見破ってくれたのはさすがというべきでしょうか。
予告を見たとき、アニメオリジナルで多軌のエピソードを入れてくれないかなと期待したのですが、多軌だと結局田沼と同じことになりそうですものね。あまり意味ないか。

第七話 「人と妖の間で」

簡単に答えの出せる問題ではありませんよね。
田沼からすれば、夏目は自分だけで抱え込んでるように見えるから、なんとか力になりたい、機会さえあれば手助けしたいと思うのは当然の成り行きです。
でもそれは果たして首を突っ込んでいい世界なのか?
それを今回身をもって思い知ったのでした。

田沼とて一度は妖の世界を覗いた身です。そこに立ち入る覚悟はもっていたつもりでしょう。実際、今回は「妖が見えるから」という理由で積極的に夏目を手助けしようとしました。けれど、あの血塗れの惨状を前にして、己の甘さに気づいたはずです。ここは死と紙一重の世界なんだ、と。
今まで夏目が無事だったのは、ひとえに夏目と先生の妖力が強大だったからに過ぎません。彼らの強さは妖の世界においてさえ規格外といっていい。
それに引き換え、田沼は自衛の手段さえもっていないのです。残酷ですが、夏目の心配を増やすだけという彼の弁は間違っていないでしょう。

ですが、田沼は怖気づいたわけでも、身を引いたわけでもありません。夏目にきちんと問うたのです。自分は邪魔になっていないか、迷惑になっていないか、と。
無論夏目に答えの出せる問いではありませんが、少なくとも田沼は向き合おうとしている。
彼らが本当の意味で遠慮のない間柄になる、これがそのスタートだったのかもしれませんね。

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「夏目は強いんだよ。
 私はそういうのが嫌で煩わしくて、とっくに捨ててしまったから、うまく言ってやれないけど。
 夏目は捨ててはいけないんだよ。
 きついかもしれないけど、夏目にはきっと必要なんだ。
 ………必要なんだよ」

名取の物語上の存在意義というのはまさにこの言葉に集約されてるのかもしれません。
彼は夏目がこれまでに歩いてきた道と、そこで生まれる負の感情を全て知っている、ただ一人の友人であり、先輩です。そんな彼の言葉だからこそ、夏目は投げ出さずに逃げ出さずに済んだ。
「どうすればいいんだろう。
 それは名取さんが諦めてしまった道。
 レイコさんが歩きたくても歩けなかった道。
    俺はいけるだろうか」

人間関係が壊れるたびに転々としてきた夏目が、ここではもう捨てられないほど大切な人間関係を築いている。夏目はただひたすら向き合うしかないのです。
幸い、周りにいる人は田沼をはじめ、そう簡単に夏目から離れてくれるような人たちではありません。


先生ったら、ひと睨みであれだけの数を蹴散らすとは強すぎる。庇護を求めてやってくるような小者ばかりとはいえ、あんなまねができるなら最初からもっと簡単に解決できたはずです。
やっぱり先生は基本的に夏目たちの成長を見守る監督兼保護者なんですね。

オニザルの二人組をどうしたか、アニメではぼかされてましたね。というか、たんに逃がしたようにしか見えません。あんなのを放置すれば、そのうち藤原邸まで復讐にきそうで心配です。
ちなみに原作では「先生が遠くに追い払ってくれた」ことになってます。が、名取が意味深な笑み浮かべていた事から、そんな穏便な手段ではなかったことが窺えます。やっぱり先生は夏目に残酷な場面を見せないようにしてるのかもしれません。


来週はまさかの七瀬過去回ですかぁ。
LaLaでやってるのでない限り、アニメオリジナルということになりますが、はたしてどうなることでしょう。
少女期の声は広橋涼さんのようにも聞こえましたが、広橋さんはすでに笹船役で登場してますしね。いったいどなたでしょう。
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友人A「しまった、このコ本気だったか」

■夏目友人帳 肆
第五話 「過ぎし日の君に」

過ぎし日の君に

原作9巻の夏目観察帳⑤はただただもう切ないお話でしたが、アニメでは救いのあるちょっとほろ苦い感じのストーリーに仕上げてくれましたね。
アニメの緒方ユリコは爽やかに終わりましたが、原作のユリコだったらあそこでこんな反応もありなんじゃないかと妄想してみたり。


というわけで、夏目に理解を示しながらも、何もできなかった女の子の話です。
もちろん、何もできなかったと思ってるのはユリコだけで、夏目にとっては「少し楽しかった」記憶として心に留める出来事だったのですが。

母子家庭で愛されて育ったせいでしょうか、自分の価値観だけで物事を量るのをよしとしない、相手の身になって考えることのできる優しい女の子でしたね。母親に「近づいちゃダメ」と言われたときも、彼女はあえて何も言い返しません。母親が自分を大事に思うからこそこんなことを言うのだと、わかっているからです。
夏目にたいしても、おかしなコで片付けようとせず、そこに何か意味があるのだと考えようとした。もちろん妖なんて縁の無いコだから、夏目の真実に手をかけながらもそこに踏み込むことはなかったわけですが。
しかしこれは夏目にも責任のあることで、周りにぐるりと壁をつくる夏目の在り方が、ユリコに一歩を踏み込ませなかったとも言えます。
その、お互いに未熟であったがゆえの距離が、この物語というわけですね。

廊下のガラスが割れたシーンは何度見ても泣けます。
夏目は周囲の理解を諦めてしまっているんですよね。それがユリコには悔しくて仕方ない。でもそれで夏目を責めることもできない。諦めないで抗ってと言うには、夏目の背負ってるものはあまりにも重く、理解の及ばない次元にあったからです。
切ない。

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原作は短いお話なのでどうするのかと思っていたら、夏目サイドからもう一度なぞるんですね。夏目の置かれた状況を一連の出来事として再構築するとは面白い試みです。
狛犬は、多軌と木の上の妖のエピソード二つを合わせたようなツンデレ妖でしたが、なんだ、結局この妖怪も寂しがりやさんか(笑
ガラスを割った件も狛犬の仕業にしたのはちょっと納得いきませんが、それ以外は夏目の行動に理由をつけるおもしろい改変でした。あのさるぼぼも、現在の夏目とユリコを結びつけるために登場したんですね。終わってみればなるほど!です。

四期のED曲は、本編が切ない話のときほど雰囲気の繋がりが良くて好きです。二期のED曲と並んで好きかも。夏目のEDには冬の光景が似合いますね。OPには夏が似合うけど。
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夏目友人帳 第四話「代答」

ヨビコ

切ない………。
恋のお話としては村崎以来ですが、人と妖とではどうしても悲恋になるので、見ていて辛くなります。
まして今回はすでに相当の月日が流れてしまっています。もはや取り返せない。人と妖の時間に対する感覚の違いが引き起こした悲恋という側面もあるのです。

ヨビコがヨウコさんを憎からず想っていたことは窺えますが、ヨウコさんは果たしてどうだったのでしょう。
「隆彦さんじゃないみたい」
そう冗談交じりに告げた彼女の意図は、
「可笑しい………かな」
「ええ………。とっても。」

ここの演出からも明らかです。
どれだけ経っても姿を見せようとはせず、病気というわりに平気そうで、少しでも長く一緒にいたがる、以前とは変わった男を、彼女は疑わずにはいられなかったでしょう。
障子の向こうの男が隆彦ではないことに、彼女はもう気づいていた。

それでも逢引を重ねたのはなぜでしょう。
あの隆彦によく似た声を、せめて聞いていたかったから?
疑いを現実に確定させることなく、夢を見ていたかったから?

では、どうして一目会いたいなどと、彼女は告げてしまったのか。

「………不思議ね。
 顔を見られなくなって、こうしてあなたの声だけを聞いていると、
 前よりもっと親しくなれたような気がするの」


その答えは、この言葉に隠されているのかもしれません。

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ヨビコの声は「蟲師」でギンコ役を務めた中野裕斗さん。恥ずかしながらBパートまで気づきませんでしたが、名演技を見せていただきました。
ヨビコは見栄えのいい中年なのに、やや間の抜けた面をつけていたり、威勢がいいわりに実力がともなわなかったりと、二枚目半なところがありますが、そんな格好悪くも誠実な男の内面を見事に映し出してくれていたと思います。
ヨウコ役は高梁碧さん。「みなみけ」のリコ役を務めてらした方ですね。「会いたいの」の叫びには涙を誘われました。

カリカミはユーモラスな外見のわりに理知的な話し方をする、不思議な妖でしたね。紳士だ…。
彼は彼で、レイコさんに思い入れがあったようで、こんなついでのように登場するには惜しい妖でした。
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夏目友人帳 肆 第三話「小さきもの」

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「貴志くん、今夜はお赤飯よ」
「………塔子さん?」


前から思っていましたが、ニャンコ先生は呪いや封じの術に結構弱いんじゃないでしょうか。
そっち方面に強そうなのはヒノエですよね。

アマナの言い分はずいぶん一方的で自分勝手に見えますが、こういう話の通じなさが、ある意味人の世の理が通じない妖っぽくありませんか。妖というのは各々自分のルールで生きてますからね。

「いっそのこと、八つ原で面白おかしく暮らしませぬか」
人の身である夏目が山や森で暮らせるわけもないのですが、そこが中級たちにはわかってないからこんな言葉がでてくるのですね。でも厚意だけは本物ですからね。

ヒノエや中級たちには以前から何度か世話になっていますが、素直に彼らを頼れるようになったのはいいことです。今のところ田沼や多軌よりヒノエたちを頼ることが多いのは、餅は餅屋ですから仕方ありません。たとえば学校生活や進路などで悩んだとき、田沼たちにちゃんと相談できるといいのですけど。
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夏目友人帳 肆 第一~二話

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いきなりの的場回でしたね。
色々と甘言を弄して夏目を引き込もうとする的場ですが、彼は夏目と会うのが遅すぎたのでしょう。
藤原夫妻に出会う前の夏目ならまだしも、今の夏目は現状に不満も不安も抱いてない。
むしろ的場によって今の生活が壊されることへの怖れが勝っている。

「生涯の伴侶が見つかりますように」のすぐ後に思いつくのが田沼と多軌を誘うことだなんて、西村もわかりやすいですねぇ(笑

なんだか猿面軍団の中に中級二人の声が混ざっていたような気がしますが、きっと気のせい(笑
彼らは力を得るために友人帳を欲していましたが、友人帳の本来の使い方をできるのはレイコさんの血を継ぐ夏目だけなんですよね。他者に出来るのはせいぜい「お前の名前が書かれたこれを燃やされたくなければ言うことをきけ」と脅迫するぐらいで。
まあ的場あたりにはそれで十分なアイテムなのですが。

「……少しは頼るようになってくれたってことかな」
「なんであんなに頑ななんだろう」

頼り方を知らない夏目ですからね。それでも事前に危険を打ち明けるだけ、ましになったということでしょうか。
もちろん二人に妖絡みの事件を解決する力はありませんが、話すくらいはしてほしいですよね。話すだけでも、一人で抱え込むよりずっといい。

「一度、訊いたことがある。どうして視えることを話さないんだって。藤原さんたちだったら、聞いてくれるんじゃないかって」
「……直球ね」

これについては何度も書いてきたとおり、藤原夫妻に打ち明ける事が必ずしも良いことではないと私も思います。なんといっても彼らにはどうしようもない世界の話だからです。夏目の言うとおり、大きな心配の種を蒔くだけでしょう。そして、夫妻に無力感を与えるかもしれません。その笑顔を翳らせるかもしれない。
それは夏目の望むところではないはずです。

四期の三篠はちょっと顔が丸くなった気がします。
三篠とヒノエの会話は興味深いですね。
たしかに友人帳を手放せば夏目が揉め事に巻き込まれることは格段に減るでしょう。三篠の言ってるのは正論です。しかしそれで夏目が真に幸せになれるかというと疑問です。
これが解るあたり、ヒノエは三篠よりも人間くさいところがありますね。

「私が面白おかしく使ってやる」
友人帳をよこせと言われても夏目が微笑むのは先生だけですね。
たぶん先生に渡してもそれほどひどい使い方はしないという信頼感からでしょう。
それどころか、先生は単にレイコさんの形見だから欲しがってる節がありますからね。

「人の子のくせに、妖怪から名を奪って操ろうだなんて!」
このあたりの話の通じなさは、凝り固まった先入観によるものなんですよね。
夏目が妖に名を返すのを目の前で見ただろうに、どうしてそんな決めつけしかできないのかと苦笑してしまいます。

「もしかして、キミは人と妖怪が同じだとでも言うんですか」
まさにその通りで、人だから信頼できる、妖だから信用できないなどという発想は夏目にはありません。人も妖も個でしか判断できないことを、夏目はこれまでの経験から知っている。
………いえ、人についてはどうかな。まだ夏目は人間を信じたがってるところがあるかもしれません。人の残酷さを否定したがってる様子が見受けられます。
ですが、妖怪についてはひょっとしたら的場よりも詳しいかもしれません。「妖怪」と一括りにできないことを身に染みてわかっているはずです。
こういった夏目の考え方は、常に妖怪と敵対し、あるいは従える事でしか存在してこなかった的場の当主には、到底受け入れがたいものでしょうね。自己の否定に繋がりますから。

塔子さんはちょっと過保護になってきてませんか?(笑
滋さんはすごく自然に「来年には~」とこれからもずっと一緒であることを口にしますね。頼もしい。
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