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夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)
(2013/07/05)
緑川ゆき

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■結んではいけない

多軌の行動は少々うかつに見えます。
夏目や先生の庇護なしに陣を使っての妖との交流。これで彼女は一度死の危険にさらされているのですから。
しかし、夏目の言うとおり多軌は信じているのです。異形との交流が恐ろしいものばかりではない、と。諦めていないと言ってもいいかもしれません。
それはおそらく、夏目の存在があればこそでしょう。多軌は夏目のこれまでの足跡を聞いています。妖の力になれたこと、助けられたこと、友人となれたことを。
夏目の傍にある者として、彼女は諦めない選択をしたのです。

「…な、夏目くんのお知り合い? キレイな人ね」
前巻の予告から楽しみにしていたシーンです。夏目の女連れに動揺する多軌がかわいい。
夏目があんなですから恋愛成分薄いので、こういったシーンには全力で食いつきます。
夏目も多軌の動揺を察してあげて!!

「おいタキ、しるこの礼に忠告してやる」
先生もなんだかんだで夏目に甘いですね。
もちろん夏目が言いづらいことを代わりに言ってくれたのです。

この作品における妖は人間に優しくされるとつい思慕の念を抱いてしまいますが、今回の妖のそれはまるで恋情のようですね。ただ、慕われる人間にはある共通点   心の美しさがあります。恐れを抱きながらも優しくあろうとする多軌の心根に打たれたことは間違いありません。


■遠い祭火

西村と北本が混じると、普段大人びている夏目と田沼も年相応の子供に見えます。
この二人にどれほど救われていることでしょう。
北本が何気に鉄っちゃんなのは驚きでした。

「押入れなんておばけが出たり壷があったりしたらどうするんだ!」
体験者は語る(笑

「あら、かわいい。こちらお友達?」
「は、はじめまして。夏目といいます」

この服と肩幅でよく彼女と間違われなかったですね。

   ああ、また
 秘密にしろって勝手なことを
 おれにだけ心を見せて
 大事なくせに」

前話の秘密は目しているのが心苦しいところもありましたが、今回の秘密はまだ救いがありますね。
それがお互いのためになることですし。
田沼がイトさんの正体を薄々察していながらも、気にしないでいてくれたことも大きいでしょう。


■徒花の住処

なぜ彼らはそんなにも人間を求めるのか


今巻は多軌と夏目のカツトが多くて眼福でした。
中でも、あとがきの扉絵は
いったいこれどういうシチュエーションなの!?
と叫びたくなるようなもので、色々と妄想が止まりません。
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