スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  拍手する

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)
(2013/06/07)
伏見つかさ

商品詳細を見る


“彼は、決して手の出せない女の子を一生愛していくことに決めた”


京介と桐乃の決断については幾通りもの解釈があると思いますが、私はこう受け止めました。

根拠は黒猫との別れです。
黒猫やあやせたちを告白前に振ったのは、京介なりの誠意でしょう。ですが、私はその中に黒猫が含まれていたことに正直ショックを受けました。彼女の手には「理想の未来図」があったからです。
桐乃と一時恋人関係となり、その後兄妹に戻るというこの結末と、黒猫の描いた理想未来図は相容れないものだったのでしょうか?
二人が言葉通り兄妹に戻るのであれば、私は決して矛盾はしないだろうと思います。兄妹に戻るというのは第三者との付き合いも受け入れるという意味です。そこに黒猫が収まり、桐乃が黒猫を受け入れれば、理想未来図は成ったはずなのです。
もちろん、告白前の時点で京介と桐乃のあの約束が決まっていたわけではありません。京介はあくまで誠意の証として彼女たちに別れを告げたはずです。ですが、物語が黒猫との別れを選択したのであれば、結論として黒猫の理想未来図は否定されたのです。
そのことを一番理解しているのが黒猫本人でしょう。だから“運命の記述”を破り捨てた。あれから先、京介と桐乃がどのような選択をしようとも、たとえ二人が兄妹に戻ろうとも、京介がただ一人の女の子を選び、そこに第三者が存在する可能性を否定した事実は揺るがないと黒猫は理解していたのです。
きっと彼女は、後日「俺たちは兄妹に戻ったんだぜ」と京介に聞かされようと、驚きもしないし、それで揺らぐこともないでしょう。もはや京介と桐乃との間に第三者の割り込む余地はないと知っているのですから。

私の解釈した通りだとすると、京介と桐乃は恋人らしい振る舞いも行為もしないだけで、精神的な関係を続けていくことになります。外に恋人を作ることなく、あくまで兄妹の皮をかぶったまま。
元々この二人は、お互いを愛しながらも、恋人としての肉体関係を否定するようなところがありました。桐乃はもちろんですが、たぶん京介も桐乃を抱きたいとは思っていないのです。だからこそあんな選択ができたのでしょう。
ですが、それは年頃の男の子としてはけっこうつらい選択だったのではないでしょうか。桐乃を抱きたいとは思わなくても、えっちはしたいお年頃です。ですがこの先、彼は他の女の子とつき合うことはできないのです。決して手の出せない女の子を伴侶に選んだのですから。
桐乃がどう考えているかはわかりませんが、少なくとも京介のほうはそれだけの覚悟をもって決断したと思います。あの年齢でよくこんな決断ができたなと、京介氏に感服します。

----------------------------------------------------------------------

◆黒猫◆
最終巻の構成上、あやせ・加奈子・麻奈実たちと同列に並べて振られてしまったように見えますが、上で述べたように黒猫という女の子は、京介と桐乃のハッピーエンドに欠くことのできなかった、桐乃と並びうるただ一人のヒロインだったと私は思います。
桐乃との恋愛が「愛」に寄っていたのだとしたら、黒猫との恋愛は間違いなく「恋」でした。彼女は京介が恋したただ一人の女の子なのです。
黒猫との別れは最終巻でもっとも印象に残ったシーンでした。

◆あやせ◆
あやせファンには怒られそうなことを今から言います。
黒猫は京介と桐乃が兄妹に戻ったと聞いても、決意を変えないでしょう。
けれどあやせはどうでしょう。彼女はそこに希望を見出しそうな女の子だと思うのです。悪くいえば諦めが悪い女の子………ということになってしまうのかもしれません。ですがポジティブにとらえれば、この悲劇的なハッピーエンドを唯一力技で打ち破ってくれそうな可能性を秘めているのはあやせだけなのではないかと、私は思います。

◆麻奈実◆
「始まりすらしなかった初恋」とあるように、彼女は物語の中で役割だけ与えられて、ヒロインにはなれなかった女の子なのでしょう。そう考えると、とても不憫です。
京介を守るという一点においては他の追随を許さぬ存在でありましたが、それゆえに彼女は与えるばかりで、京介に依存する部分がまったくなかった。だから彼女はヒロインになれなかったのかな。
もっと弱いところを見せてもよかったのに。

◆沙織◆
途中でキャラに迷ったこともあったようですが、最終的な彼女のキャラは沙織・バジーナでした。
たとえお嬢様言葉を使おうと、仲間を第一に考え行動する、このコミュニティの信頼すべきリーダーです。そんな彼女が私は大好きです。
  拍手する
コメント

No title

いまだ原作消化不良な中であやせについてだけ色々考えてるんですが、
結局自分もそういう結論になってる感じです。

麻奈実はもうアニメに出てくるだけで怖いです。

No title

あの最終巻にはみなさん色々と思うところがおありのようで、私だけじゃなかったんだなとちょっと安心してます。
あやせの告白があったときには、次の巻が丸々あやせ巻になるだろうと期待したりもしたのですが、実際には最終巻でのあんな具合でしたし。
まるっと作品が読者に結論を与えてくれることはなく、読者が自分でそこに意味を見出さなければならない最終巻でしたね。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。