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「どうして彼女は江波に尋ねなかったのか?」かな?

「氷菓」の最新二話を見返してみました。
密室殺人のトリックの方はさっぱりですが、今の状況が抱えてる問題は見えてきたかも。

最初は本郷さんが能力不足で書き上げられなかった脚本を奉太郎たちが完成させる話なのかと思っていましたが、二話目をじっくり観ると違う風景が浮かんできました。
他薦で押し付けられた役割、多数決で決まった不得手なジャンルにも関わらず、本郷さんは真摯に取り組んでいたようです。私には彼女が脚本を丸ごと投げ出すような人物には思えません。
何か体調不良以外のやむを得ぬ事情があったとみるべきなんじゃないかな、と。

そこで二話目に登場した探偵役の三人に注目してみると、
一人目の中条さんは、口では本郷さんをかばっているものの、その行動や考え方はまるで逆方向を向いています。トリックを軽視し、演出にアドリブをきかせることを楽しんでいる。これはそうとうにタチが悪い。本人が無自覚なだけに。特に演出にアドリブなんか入れられるとトリックが破綻する可能性があります。本郷さんはだからこそ細かく指示を書き込んでいるのに。
二人目の羽場さんは、ミステリー通を気取って人を見下すところが鼻につきますが、むしろこの人は害がないほうかもしれません。口だけですからね。仕事はこなしている。やったことといえば気を利かせて血糊を多めに用意したくらいでしょうか。彼が他にも余計な気を利かせていたりしたら話は別ですが。ただ、彼があの態度を普段から隠すことなく自己顕示欲のままに振舞っていたとしたら、本郷さんに与えるストレスは小さくなかったことでしょう。
三人目の沢木口さんは、一人目の中条さんと似たタイプですね。結局は本郷さんが苦心したトリックを軽視している。中条さんよりも無邪気に。

この聴取ではトリックの解明の方に目がいってしまいそうですが、入須先輩や江波さんが見せたかったのはこの三人の生徒だったのかもしれませんね。本郷という一人の女子が、クラスの有志企画の中で置かれた状況を見せたかった、とか。
正統派の推理ものを成立させようと苦心している本郷さんに対し、周りのメンバーがそれぞれ勝手なことを言って足を引っ張っている、と見ることもできます。つまり見せたかったのは企画内での脚本家の孤独。
ひょっとしたら、これは氷菓=I screamと同じ、一人の人間の苦悩を拾い上げ、救いを与える物語なのかもしれませんね。

ですが、本郷さんは関谷純のように孤独ではない。少なくとも入須先輩や江波さんという味方がいる(企画には参加していませんが)。にも関わらず彼女たちが古典部を頼った(利用した?)のはなぜでしょう?
入須先輩が言うように、あくまで脚本上での助力を求めているのか、それともこの膠着した事態をかき回す役目を与えようとしているのか。
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