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夏目友人帳 肆 第十三話 「遠き家路」

夏目は不遇だった幼少時を振り返るとき、いつも「引き取ってくれた人たちはみないい人だった。俺がそれを受け止められずに壊してしまっただけ」とそのように述懐しますね。現在の夏目が冷静に過去の自分を振り返ってそう思ってるのは本当でしょう。
しかし、子供のころから徹頭徹尾そんな考え方が果たしてできたでしょうか。自分の境遇や周囲の人への不満を抱かずにいられたでしょうか。
そんなことができるのは聖人君子だけです。きっと夏目にも心の闇はあったはずです。そうでなければ、ムシクイの囁きに捕らわれるはずがない。

今の夏目が嘘だと言ってるわけではありません。不遇な過去をもちながら、今の夏目はそれを乗り越えたのです。ただ過去に置いてきた心の闇を引きずり出されただけで。

夏目の過去話はこれまでに数度ありましたが、今回のはそのもっとも暗い部分に触れたお話でしたね。それすら撥ね退けて、自分のルーツと向かい合い、別れを告げることができたのですから、夏目の過去に触れる物語はこれが最後であってほしいな。

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「……俺を呼んだ? 俺の記憶を見た?」
「ふん。お前の記憶になど興味はない。所詮友人帳をいただくまでのつき合いさ」

先生のこの突き放し方が素敵ですね。大人だなぁ。
その後の、実家ですすり泣く夏目に何も声をかけず、ただ傍にいてあげるところも。

押入れの戸の裏の、両親の絵に涙を誘われました。
夏目って実家にいたころからこうなんですね。生来の照れ屋さんめ。
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