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夏目友人帳 肆 第十ニ話 「記憶の扉」

三世子に対しては、どうしても夏目の側に立って見てしまうため、あまり良い印象をもてないことでしょう。心の狭い癇癪持ちの女の子に見えてしまうかもしれません。
でも彼女の立場からすれば夏目に好意をもてないのはある程度無理からぬことだと言えます。それは次回で描写されることでしょう。

さらにこれは可能性にすぎませんが、ムシクイが彼女の小さな嫉妬心に干渉して心の闇を広げていたのかもしれません。
「でも貴志くん。私も、子供だったんだよ」
何か憑き物が落ちたような彼女の呟き。
これはもちろん夏目の成長と変化を受けてのものですが、あるいは、ムシクイがあの家を出たことも影響していたのかもしれません。夏目がこの時期にあの家を訪れたことは、あの家にとっても三世子にとっても、二重の意味で幸運だったのではないでしょうか。

ムシクイそのものはそれほど強力な妖ではありません。夏目がどうしてそんなに恐れるのかと訝しむ向きもあるかもしれませんが、やはり子供のころに散々脅かされた経験が尾を引いているのではないでしょうか。それに、心の闇に働きかける妖は、夏目のように暗い過去を抱え込んだ人間にとってはもっとも厄介な敵です。引きずられそうになる。
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