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夏目友人帳 第四話「代答」

ヨビコ

切ない………。
恋のお話としては村崎以来ですが、人と妖とではどうしても悲恋になるので、見ていて辛くなります。
まして今回はすでに相当の月日が流れてしまっています。もはや取り返せない。人と妖の時間に対する感覚の違いが引き起こした悲恋という側面もあるのです。

ヨビコがヨウコさんを憎からず想っていたことは窺えますが、ヨウコさんは果たしてどうだったのでしょう。
「隆彦さんじゃないみたい」
そう冗談交じりに告げた彼女の意図は、
「可笑しい………かな」
「ええ………。とっても。」

ここの演出からも明らかです。
どれだけ経っても姿を見せようとはせず、病気というわりに平気そうで、少しでも長く一緒にいたがる、以前とは変わった男を、彼女は疑わずにはいられなかったでしょう。
障子の向こうの男が隆彦ではないことに、彼女はもう気づいていた。

それでも逢引を重ねたのはなぜでしょう。
あの隆彦によく似た声を、せめて聞いていたかったから?
疑いを現実に確定させることなく、夢を見ていたかったから?

では、どうして一目会いたいなどと、彼女は告げてしまったのか。

「………不思議ね。
 顔を見られなくなって、こうしてあなたの声だけを聞いていると、
 前よりもっと親しくなれたような気がするの」


その答えは、この言葉に隠されているのかもしれません。

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ヨビコの声は「蟲師」でギンコ役を務めた中野裕斗さん。恥ずかしながらBパートまで気づきませんでしたが、名演技を見せていただきました。
ヨビコは見栄えのいい中年なのに、やや間の抜けた面をつけていたり、威勢がいいわりに実力がともなわなかったりと、二枚目半なところがありますが、そんな格好悪くも誠実な男の内面を見事に映し出してくれていたと思います。
ヨウコ役は高梁碧さん。「みなみけ」のリコ役を務めてらした方ですね。「会いたいの」の叫びには涙を誘われました。

カリカミはユーモラスな外見のわりに理知的な話し方をする、不思議な妖でしたね。紳士だ…。
彼は彼で、レイコさんに思い入れがあったようで、こんなついでのように登場するには惜しい妖でした。
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