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この回でようやく次郎丸さんの存在意義がわかった気がします。中和剤としての道化役なんですね。

■花咲くいろは
第25話 「私の好きな喜翆荘」

文化祭の調理班の件でもそうでしたが、このアニメは諍いの収め方が妙にリアルですね。どちらか一方が相手を言い負かして、相手が非を認めて仲直り、という少年誌的な手順を踏みません。
間に立つ者が仲介を務めてなんとなくの内に仲直りしたり、相手が弱ってるところへ手を差し伸べて協力の姿勢を見せることで相手の顔を立てたり。
相手が非を認めるまで追い詰めてしまうと、どうしても禍根が残ります。諍いの理由を清算することよりも、諍いを収めることを重視するのはなんとも日本人的ですね。


展開としては縁が跡取りの器ではないことを証明するような回でした。
キャパシティオーバーの予約を受けたために、朝食をバイキングにしたり、仲居に無理をさせたり。館内に絵を飾るのは結果が描写されてませんが、どうなんでしょうね。
どうも縁や崇子は、ホテルの運営改善にも応用可能な普遍的アイデアを喜翆荘に持ち込もうとしているみたいですが、それは老舗旅館の特色を損なう結果になっていないでしょうか? やっぱり縁って喜翆荘の精神を受け継いでない。
同じ工夫でも、緒花が女給スタイルを提案したのと比べると、根本的なスタート地点が違います。

従業員にもギリギリの作業を強いているせいで、余裕をなくしちゃってますね。そんな状態で満足のいくサービスができるものでしょうか?
余裕をなくしてるからミスへの当たりがきつくなる。当たられたほうも引っ込みがつかなくなって言い返す。悪循環です。
巴の怪我は不幸な事故だったかもしれませんが、それだって過大な負担を強いたせいではないでしょうか。

色々言いましたが要約すると、縁には全体の見通しも管理もできてなかったということです。
とはいえ、縁の立場に立つと、多少の無理をしてでも女将を見返したいという気持ちもわからなくはないのです。なぜなら、他のみんなは女将が意固地になってるとだけと思ってますが、縁だけは自分が跡取りとして駄目出しされたことを感じてるはずなんです。だから打倒女将に固執するしかなかった。
彼が今回の失敗をきっかけに、自分にできることとできないことを勉強し、成長してくれればよいのですが。


従業員の中ではミンチと徹さんが株を下げてしまいましたね(笑
まあミンチは元々自己中心的で相手を思いやれない子ですから、自分の足元が崩れそうなときはあんなものでしょうか。自分と相手とが同調している間は、息の合った動きを見せるいい子なんですが。
でもそれだけ緒花の存在がミンチの中で大きくなってるってことの証明でもあります。可愛いですね。

徹さんは処置無しかなぁ。
「いつものお前だったら、言われなくても周りをめちゃくちゃかき回して、無理やり前向きにさせるはずだ。そんなお前が…。変わったのは喜翠荘じゃなくお前だよ」
縁の親子喧嘩に乗って何一つ建設的な意見を出せなかった大人が、高校生の女の子に向かって「お前ならなんとかしてくれると思ってたのにがっかりだ」って言ってるようなものですよ、これ。
ちょっとフォローのしようがないですね(笑

落ち込む緒花に豆爺が「喜翆荘で働くみなさんは良い子」と言い聞かせてました。
みんな喜翆荘が大事だからこそ、自分を見失ってるだけ。だからここでみんなを恨んだりしちゃいけないよと諭してくれているのでしょう。

女将さんへの対決ムードを深める中で、菜子ちだけは違和感を覚えてましたね。無理を通そうとする縁たちに女将さんが「わかったよ。好きにすればいい」と言い放ったとき、菜子ちが「女将さん……」とつぶやいてました。彼女はここで女将さんに一喝してほしかったのでしょう。でも放置されたことで、周りに従うしかなくなってしまった。
それでも最後の大事な場面で「私の好きな喜翠荘を返してください!」と主張できたことが、菜子ちの成長の証でしょうか。
「女将さんにはわからないんだよ。自分が走れる人だから。自分だけの夢はもてない。走れないけど、夢をもってる人に一所懸命ついていくこと。それが夢になる人だって、いるんだから」
なんとも菜子ちらしい言い分ですね。道端に咲く秋の花のような、彼女によく似合う生き方です。

緒花はずっと大苦戦の回でしたね。
みんなが間違った方向に進んでるのはわかってる。けれど、どうすればいいのかがわからない。何とかいつものみんなに戻ってほしくて笑顔を向けるけど冷たくされるばかり。
ですが今回、緒花はずっと女将さんとみんなの中間に立っていました。
みんなは目が曇って女将さん側についたと思ってましたが、菜子ちと豆爺だけは、緒花が女将さんとみんなとを繋ぎ止めていることをわかってくれていた。今回の緒花の功績はここにあります。きっとみんなも、後でわかってくれることでしょう。
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