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とりあえず初読の感想を

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
(2011/05/25)
谷川 流

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佐々木ファンなら絶対限定版を買うべき!
消失に続いてハルヒ勝利!
………な結果でしたが、消失にしても驚愕にしても、ハルヒ本人を蚊帳の外に置いたまま決着がついてしまうから、少しもやっとしたものが残るんですよね。これはもうこの作品の構造上諦めるべきなのかな。

SOS団最大の危機………と思わせておいて、実は思ったよりも相手は小物揃いでした、というオチでした。九曜くらいでしょうか。いまだライバル足りえているのは。
朝比奈さん(大)が予言した歴史の大きな分岐点というのは、ここではなかったのかな? いやでも古泉の前に姿を現さなきゃいけなかったくらいだから、小さいとも言えませんが。

疑問なのは、どうして偽SOS団側が執拗にキョンの許可を求めたか、です。
橘京子はキョンが同意すればできる、と言いました。
九曜がハルヒの能力を写し取れる、佐々木の意思も関係ないというなら、キョンの許可など取らず実行に移してしまえばよいだけです。
あるいはキョンだけが神の御者足りうるからこそ、同意が必要だったと考えることもできますが、本当にそれだけなのでしょうか?

◆佐々木
もう頑張りましたよね。ちょっと彼女らしくないくらい頑張ったと思います。
でも最後は締め出されて終わり。哀しすぎる。
キョンはあの調子ですが、佐々木のほうは憎からず想っていたようです。でも登場が遅すぎたのかな。国木田のたとえどおり、SOS団は原子核のように結びついて離れないよう出来上がってしまっている。

佐々木の最後の告白は堪えましたね。
恋愛相談の一件もそうですが、それ以上に、幼い頃からハルヒに憧れていたことに。もう彼女にとって、ハルヒは一生敵わない存在として認識されてしまったことでしょう。あるいはこの先佐々木の再登場があるのかもしれませんが、彼女の恋(らしきもの)はここで終わったと見るべきでしょう。

私は分裂以降佐々木に肩入れして読んでるので、この結末にはかなーりもやもやしたものを抱え込んでしまいました。決着をつけるにしてもこれはひどい。仮に佐々木視点でこの驚愕をリライトしたらとても私は正視できる気がしません。
そんな気持ちをいくらかでも救ってくれるのが特典小冊子の『涼宮ハルヒの秘話』でした。これは初回限定版にしかつかないんですよね? 佐々木ファンは絶対こっちを買うべきですよ。この『秘話』がついてないと、とてもやりきれません。

◆長門&朝倉
前編38Pで歓喜の声をあげてしまいました。電車の中とかでなくてよかった。
長門が自分の活動不可時のキョンの護衛役として、別のインターフェースではなくあえて朝倉を呼び出すところに、二人の特別性を感じずにはいられません。朝倉本人も、鏡の裏と表だなんて言ってましたしね。
しかしさすが朝倉さん。「ソイツは俺の獲物だ、手を出すな」なんてセリフは少年漫画でかつてのライバルキャラが主人公を助けるときにはく定番のツンデレゼリフですが、朝倉さんは本気で殺す気満々です。しびれるぅ!
キョンを本気で怒らせた者は数あれど、そこに存在するだけでここまでキョンを怯えさせるのは朝倉くらいですよね。よっぽどトラウマになってるのかな。

長門については古泉から「思い入れを注ぎすぎ」と忠告を受けてしまいましたね。同人誌ではたまに見る光景ですが、まさか本編でも言われてしまうとは。

◆古泉
古泉が機関の首魁、というのが真実かどうかはわかりません。
橘京子の目的がキョンを揺さぶることにあったのは明らかですからね。
ただ、古泉が機関の首魁であったとしたら、彼がキョンに語ったことのいくつかが重みを減じます。曰く、機関の末端構成員としての苦労であったり、雪の館で交わした「一度だけ機関を裏切ってキョンに味方する」という約束であったり。
私としては、ここまでその可能性を感じさせなかったことに感心しちゃうんですけどね。末端構成員には末端構成員の苦労があるでしょうけれど、首魁には首魁の苦労があるはずです。
結局それでキョンの古泉に対する信頼が揺らいだわけではないので、瑣末な疑惑に終わってしまいました。橘京子の古泉に対する態度を見てると、あるいは本当なのかもしれませんけど、どうでもいいことです。

クライマックスの対決場面、古泉には珍しく怒りが感じられましたね。まああれでもずいぶん紳士的に怒ってたなぁという印象なのですが。
彼が見た目通りの性格でないのは読者もずっと感じてきたことでしょうから、少しだけ彼の素が垣間見えて嬉しかったんじゃないでしょうか。

しかしひとつ疑惑が。
古泉は自らをハルヒの無意識の具現だといいました。それはヤスミと同じような存在だということでしょうか?
当初の弁では、普通に暮らしていた人間にある日突然超能力が宿ったということでしたが、それは古泉の嘘だったのでしょうか? 機関の全てとは言いませんが、少なくとも古泉たち超能力を操って神人を倒す部隊員は、四年前に突然この世界に誕生した、とか?
そのほうがハルヒの無意識の所業としては納得ができます。普通の生活を送っていた人にランダムに神人狩りという重責を負わせたというよりは、神人狩りのために狩人を生み出したというほうが。
けれどそれでは、あまりにも古泉という人間が悲しすぎる。考えすぎであってほしい。

◆橘京子
見ていて気の毒になりました。
彼女には一行を佐々木の閉鎖空間に招待する、それ以上の役割を与えられなかったんですね。
彼女はあくまで交渉だけで願いを成就するつもりだったようです。人の命を秤にかけて決断を迫るなんて選択肢はなかったんでしょうね。善良なのです。ある意味、あの中で最も私たちに近い価値観の持ち主といえるかもしれません。

◆藤原(パンジー)
すみません。ずっと心の中では彼をパンジーと呼んでるものですから。以下、パンジーで。
分裂の時点では三者vs三者の対立構造が作り上げられていましたが、終わってみればパンジーの独断専行でしたね。ラスボスと呼ぶには少々哀れな結末でしたが。彼の動機には心情的に理解できるものがないではありませんが、だからといって許せるかというとNOです。同情に値しません。

彼の言動から察するに、パンジーと朝比奈さん(大)は異なる時間平面から来たようですが、それが収束するということはいずれ朝比奈さん(大)が亡くなることは規定事項ということなんでしょうか?
パンジーはそれを許容できなくて歴史を書き換えようとした。一方、朝比奈さん(大)はそれを知った上で、理性で持って自分の未来を受け入れた。

タイムトラベルを扱う作品に触れるたび思うのですが、タイムマシンというのは罪な発明ですね。本来諦めるしかないものを、覆せるかもしれないと思わせてしまう。人を狂わせる悪魔の発明です。

◆九曜×谷口
わりと本気で薄い本が読みたいのですが、夏コミで期待していいですか?
しかし谷口ってモブキャラのようでいて、何気にいい仕事やってのけますよね。

◆国木田
古泉が非常識世界側の解説者だとしたら、国木田は日常世界側の解説者ということになるんでしょうか。一般人とは思えぬ洞察力ですが、彼がこの物語の本筋に関わってくることはないんでしょうね。
特典小冊子ではいい仕事してましたが、キョン相手では暖簾に腕押しでした。
キョンのあふぉー。
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