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2010冬コミ収穫物 東方編

『ミルクティーに溶け込む午後3時のお茶会にて 前篇』 エレクトロガールさま
『ミルクティーに溶け込む午後3時のお茶会にて 後篇』
パチュアリ。
カップリング本はよく見かけますが、各々の性質から相手に惹かれる理由までを、これほど丁寧に印象的に描いている本というのは滅多にお目に書かれません。
人付き合いの不得手な、内にこもりやすい二人が、初めての出会いから惹かれあい、一緒に過ごす心地よさを知り、けれどひとつの事件からその関係が壊れかける、その過程が彼女たち二人の性質に深く絡めて表現されています。
冒頭において否定的な意味合いをもって用いられた「ひきこもり」という言葉が、最後では二人に肯定的に語られているところに、彼女たちの変化が見られて嬉しくなりますね。

『まるで恋をしているみたい』 カーテンウォールの家さま
妹紅・アリス・魔理沙。
妹紅と魔理沙、妹紅とアリスの対面を別々に描いた短編二つ。
相手は己を映す鏡とよく言われますが、この本がまさしくそう。
妹紅が魔理沙の人柄を評せば、読者はそこから妹紅の人柄を感じ取り、
妹紅がアリスの恋心に思いを馳せれば、それはすなわち妹紅の   

『姉者のおくりもの!!』 粟米湯さま
紅魔館の愉快な仲間たち。
私の紅魔館に対するイメージは8割方このサークルさんの本で出来ています。
今回は妹さまがサンタからクリスマスプレゼントをもらいたがるお話。不本意ながらそのサンタ役をお嬢様が務めることになるのですが、それに触発された紅魔館の面々があちこちで心温まるクリスマスイヴを過ごすことに。
スカーレット姉妹の暗い時代に触れながらも、それがいっそう「今」という時間の温もりを際立たせています。

『Mimesis Dolls』 リレバさま
アリス。
アリスのキャラ解釈は人によって様々でしょうが、暗いほうへ悪いほうへ考え込みすぎるという点においてはかなりの割合で一致している気がします。
そんなアリスが自律実験中の人形に己を重ねたとき、何を思うのか。魔理沙のストレートな応援と霊夢の意外な援護射撃の甲斐あって、アリスが思考の迷路から抜け出す過程が繊細な筆致で描かれています。
上海の健気な姿とその別れがすごく切なくも暖かい。

『Awakening Melody』 一ノ瀬さま
美鈴・咲夜。
迫害され行き場をなくした幼き日の咲夜が、美鈴に拾われるお話。
閉塞し停滞した在りし日の紅魔館。美鈴自身も精神を蝕まれかけていた、そんな淀んだ館に、一人の少女を迎え入れることで一点の風穴が開く。紅魔館の再生を期待させられる、いえ、私たちはその結末をもう知っているからこそ、彼女らの出会いに喜びを隠せない。
ぶっちゃけ美鈴をこんなに格好いいと感じた本は初めてです。

『ぐわぁッ』 小さい方がいい。さま
紅魔館の愉快な仲間たち。
短編集。スカーレット姉妹が小さくなったりする可愛らしいお話が多め。
私のお気に入りは、レミリアとパチュリーの自然な関係を咲夜の視点から描いた「#6 従者は語る」。主人とその友人の関係を、自分には理解しがたい域にあるものと不思議に捉えながらも、わずかな羨望をもって見つめる咲夜の心境が、いかにもな召使口調で描かれていてちょっとお洒落な雰囲気。さすが完全で瀟洒なメイド
やや御伽噺ちっくな「#9 レミリアと猫の騎士」もよいですね。一匹の猫の悲哀を軸にして、咲夜の忠誠とレミリアの器の大きさを描き出しています。猫にムイシュキンというとどうしても「Noir」が頭に浮かぶ私。

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