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原作3巻読みました。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫)
(2009/04/10)
伏見 つかさ

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未読の方のために記事をたたんでおきます。
アニメ第6話の田村家お泊まり回って、原作2巻第二章の代わりにアニメがオリジナルで作ったエピソードかと思っていたのですが、3巻の第二章が元になってたんですね。オリジナルのわりにずいぶんよくできた話だとは思いましたが、私の早とちりでしたか。

第三章のクリスマスデート編。ホテルで麻奈実からかかってきた電話ですが、原作の描写だと、京介と麻奈実の距離が随分違って見えますね。
アニメの京介はとことん鈍い男として描かれています。あそこで慌てたのも、あくまで「妹とホテルにいることがバレるとまずい」という認識からでしかありません。
ですが原作の京介は、少なくとも麻奈実が自分をどう思っているか知っていますね。そうでなければ麻奈実の電話の意図に気づいた説明がつきません。

さて問題の第四章。

◆物語の変質
アニメの8話は原作とまったく別物に仕上がったと言っていいんじゃないでしょうか。
基本的な流れは守ってるかもしれませんが、逆に言えばそれだけです。物語の本質が変わってしまっている。小説からアニメへ題材がすりかわっただけではありません。
少なくとも原作は、フェイトをやり込めてよしとする、そんな薄っぺらい話ではなかったはずです。どこかやりきれなさの残る、創作への真摯な取り組みというものについてもっと考えさせられる、そんな話ではなかったでしょうか。
この展開上、黒猫と敵役は対として描かれなければなりません。しかしその黒猫の背景をほとんど省いてしまったために、敵役もまた、怠惰や嫉妬心だけで動かさざるをえなくなった。それが一番の原因でしょうね。
人物の掘り下げを疎かにしたために、テーマまでもが曖昧になってしまった。私にはそう映ります。

◆京介と黒猫
私はアニメ8話の感想の最後に、「黒猫や京介の奮闘がなんらかの形で桐乃に伝わってほしかった」と書きましたが、原作を読んだ後にそうは思えませんでした。
なぜなら、アニメの二人が終始桐乃のために動いていたのに対し、原作の京介と黒猫は、明らかに途中から自分自身のために動いていたからです。他者をかばっての懇願ではない。自身の心からの訴えだったからこそ、フェイトの胸にも届いたのです。
あれを見てなお桐乃に伝わってほしいなどと願うのは野暮でしょう。
この二人が内に抱えていたものと、その変化を、はたしてアニメ8話は描ききれていたでしょうか?

あとついでに言えば、ヒロインである桐乃の魅力を十分に描ききれているか、という点にも疑問が残ります。桐乃はいい子なんだから、もっと力を入れて描いてあげてください。。


批判ばかりではアレなので、アニメのよかったところも少し。
なんといっても脚本家(構成?)をやりこめるシーンの爽快感でしょうね。あのためだけにずっと鬱屈するような場面を延々描いたわけですから。
あそこはとても絵になるシーンです。アニメーションという媒体でそれを重視するのは間違ってません。ただ、そのために犠牲にしたものが大きかったな、という印象です。
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