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焼き芋がいつまでも熱々なのはひつぎ様の無駄なエネルギーが流れ込んでるからに違いない

少し思うところあって『薔薇のミルフィーユ』を読み返していました。

以前どこかで書いたことがあると思いますが、現在の原作『マリア様がみてる』の乃梨子と、私が抱いている乃梨子像にはかなりの食い違いがあります。
私の中の乃梨子像は『チェリーブロッサム』から『レイニーブルー』にかけての彼女が元になっているので基本男前キャラなのです。雨に濡れる先輩に「あわてんぼうの志摩子さん」なんて言っちゃうような。
志摩子さんとはあくまで対等の立場から彼女を支えようとする年下の彼氏。一言で表すならそんなイメージでした。普段冷めてるくせに志摩子さんが大好きで大好きで、彼女が絡むととたんにムキになってしまう。でもやはり見るところは見てるしっかり者。

でも現在の乃梨子はちょっと違う。
志摩子さんが世界の中心にいることは変わらないのですが、なんだかとても臆病になってしまった。いつも一歩を踏み出せない。あげくに八つ当たりめいた感情をもてあましたり、自己嫌悪してみたり。

『薔薇のミルフィーユ』の「白薔薇の物思い」を読んでると、もうこんな時期から違ってるんだなぁと改めて実感しました。
志摩子さんが賢文兄に車で連れ去られるシーン。ここで乃梨子は志摩子さんの指示に従って呆然と見送り、その次の瞬間に自分の判断を疑って一人悶々とするわけですが、私の思う乃梨子というのはここで見送ったりしないんですね。自分がそうと判断できない以上、志摩子を一人で男の車に乗せたりしない。すかさず妥協案として自分も同行することを提案し、そこから一歩も引かない。そんなイメージ。
志摩子さんの判断を尊重しないわけじゃない。だけど乃梨子は志摩子という人間の人の良さもうかつさも知っている。だから過信しない。最終的には己の判断を優先する。
そう行動できるのは乃梨子にしっかりとした自己があるから。だから迷わない。

でも乃梨子は弱くなってしまいました。きつい言い方をすれば、志摩子さんへの依存度が高くなってると思います。だから彼女の言葉に振り回されてしまう。
それは一面、志摩子さんが強く成長したからだ、と見ることもできます。白薔薇としての二期目、姉としての自覚が芽生え薔薇の貫禄を身に着けた彼女だからこそ、乃梨子も妹らしく振舞うようになったんじゃないか、と。

でも志摩子さんってそんなに成長してるでしょうか?
なんだか彼女は本質的な部分で何も変わっていないように感じることがあります。ただ乃梨子という存在を得た余裕から、薔薇らしく姉らしく振舞うことができるようになったのじゃないかなー。そこは祐巳と同じですね。祐巳の成長というのは結局のところ祥子さまとの絆から得られる安心感に基づいている、というのが私の意見です。
乃梨子が盲信するほどの安定感が志摩子さんにあるとは思えません。だって、彼女は聖さまと同じ人種で、いつかどこかへ行ってしまいそうな危うさがあるから。
最新刊『キラキラまわる』でもそうです。電車内で乃梨子に己の出生を語るシーン。
「だから、私にとっては取り立ててどうこうという話ではないの」
たぶんこれは本当のことだろうし、乃梨子を気遣っての発言でもあるのでしょう。でも受け取った乃梨子ははたしてどうでしたか?
きっと志摩子さんにはあの場で他にもう少し語るべきことがあったと思うんです。でもそれを話していない。だから乃梨子は自分を無理やり納得させるしかなかった。
そこが志摩子さんのうかつさであり、頼りなさだと思えてなりません。

どうか誤解しないでほしいのですが、私は今の原作の乃梨子を見て「こんなの俺の乃梨子じゃねええええ」と叫びたいわけじゃありません(笑
原作のほうが正しいのです。間違ってるのは私の認識です。当たり前ですね。
問題は、私がいつまで経っても初期のイメージを修正できないことなんです。
私の中では、乃梨子はいつだって「男前でやんちゃな年下の彼氏」のままなのです。困ったことに。だからプライベートで志摩子を「お姉さま」なんて呼ばないし、二人きりのときに敬語で話しかけたりしない。
でもこのイメージを修正しないうちは、レイニー以降の現白薔薇を同人で書いたりはできないような気がします。私にとっては死活問題。。。

ところで、現在の乃梨子を語る上で欠かせないのは瞳子の存在ですね。結局のところ乃梨子の変化ってこのあたりが原因なのかなぁと思います。
入学当初、価値観のずれたリリアンに溶け込めず一匹狼だった乃梨子。そんな彼女が瞳子という親友を得て、志摩子を通じて薔薇の館の住人とふれあい、つぼみとして一般生徒にも一目置かれるようになる。志摩子さん以外なくすもののなかった頃とは違い、今の乃梨子の手には数多くのものが乗っている。だからこそ臆病になる。
それは弱くなったのではなく、人間的な成長ですね。周囲とのふれあいを通じて人としての弱さを獲得したと見るべきじゃないでしょうか。かつての乃梨子の強さは怖いもの知らずな子供じみた強さであった。だけど本当の強さというのは弱さを自覚した後に初めて得られるものです。だから乃梨子は、まだその成長途中にある。

とまあ、こんなふうに頭では整理できるのですが、感情的にはなんだかうまく飲み込めないでいます。私も頑固だなあ。というより、本当に初期の乃梨子が好きで好きで仕方ないんだなぁ(笑
マリみては読者に数多く解釈の余地を残してくれる優れた作品です。だからこそ原作の隙間を埋めてくれるような数々の素晴らしい二次創作に出会えるわけですが。
………このどうしようもない隙間は自分で埋めるしかないのかなぁ。とても自信がありません。
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コメント

 良いんじゃないですか、男前でも。
好きですよ、やさぐれてるのが。

わたしも、やさぐれてるのすきですよ?
ところで、新刊の委託はどのくらいになりそうでしょうか?
小銭握りしめてまっておりますm(_ _)m

はじめまして、コウと申します。
私も、乃梨子の男前っぷりが好きです。
やさぐれ乃梨子さん大好きですvv

でも私は乃梨子が志摩子さんを好きでいてくれれば、それだけで幸せですvv

やさぐれ乃梨子は………あれはまあ本編とは別物ですから(笑
たまには現白のシリアスなんかも描いてみたいと思う今日この頃です。

それを見守っている静久は大変そう

「面白ければなんでもあり」のひつぎさんですからねぇ、巻き込まれた桃太郎組の4人も楽しんでいるみたいなのでいいかなと。(^^)

夏師さんの乃梨子を見ているので、どちらかが公認なのか混同することもありますが(^^;)

原作の乃梨子は、瞳子が祐巳とどんどん距離が縮まって、変わっているのに、自分はまだ志摩子さんと同じ距離を保っているという焦りに似た感じがあるように感じました。

志摩子さんは少しずつ周りに近づこうとしている気はしています。
ただ、意識していなかった境遇とかを知ってしまうことで乃梨子が不安になり、距離を置こうとしているじゃないかと。
そのジレンマがあるのかもしれません。
この辺りは、外伝でもいいから語られるときが来ればいいなと思ってます。

二次創作なのですから、多少、夏師さんの色付けはありと思います。(^^)
原作の乃梨子も、夏師さんの乃梨子も、「乃梨子」ですから(^^)/

>自分はまだ志摩子さんと同じ距離を保っているという焦りに似た感じがあるように感じました。

私にはない新しい見方ですね。今度注意して読んでみるようにいたします。

>外伝でもいいから語られるときが来ればいいな

むしろ私は本編のメインでやってほしいですね。せっかく薔薇ミルやキラキラで種を蒔いてくれたわけですから。

いつか私なりの乃梨子をお見せできる日がくるよう頑張ります。
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