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いかなる口伝も経典も、全て人の口が語り、人の手が書き記した

いちばんうしろの大魔王 #10 阿九斗の帝都大戦争


最初からどうも駆け足展開のようで、話についていくのが大変なのですが、どうやらこの世界の神というのは私たちの知るような幻想ではなく、明確な現象として存在するようですね。それゆえに神が世界の法となり、絶大な強制力を有している。
しかし阿九斗はその神を、意志をもつ公平で偉大で全能な存在ではなく、ただの現象、この世界の摂理にすぎないと見ているようです。神に意志が存在しないならば、その意志とやらは神の側近くに使える者が発したものでしょう。にも関わらずその言葉は神の言葉として人々を動かしてしまう。誰も神の言葉に逆らえない。
神の意志を語り世界を統べるこの世界のあり方にかねてより疑問を抱き、自らの手で改革を志していた阿九斗にとって、大切な友人・曽我けーなの抹殺を神が命じたことは、世界との決別を促す最後通牒となったようです。
「神を殺す」と彼は言った。世界の摂理を殺すことはできません。それは重力を消し去ることができないのと同じです。しかし、神を崇める者たちとの戦いに勝利することで神の威信を地に堕とすことは可能です。そうして新たな秩序を構築する。それが阿九斗の決意でしょう。

世界のシステムへの疑問は、何も阿九斗が異端だから抱いた思想ではなく、心あるものならば弁えているという程度のようですね。
「神様なんて、実は人の気持ちを汲みとってくれるわけじゃありませんからね。刀も同じ。真剣に向かい合っても無駄なのよ。たぶん、刀のしてほしいことをしようとしたときだけ抜けるのよ」
「……っ、そんな簡単なことなんですか」
「そうですよ。そしてね、抜いたら好きにすればいいのよ。内省するより信仰するより、生きて自分のことを気遣ってくれる人のことを信用しないとね」

これは私たちにも共感しやすいニュートラルな言葉です。ただ、これを公に発言すればとたんに異端とされてしまう。これがこの世界の歪んだありようです。阿九斗が許せないのもその歪さでしょう。
神の意志を絶対とすることは、思考の停止ですものね。人は神に頼るよりもまず自ら考え動かなくてはいけません。

アニメを見た限りで私が抱いた世界観はこんなところでしょうか。どうも色々説明不足な感が拭えないので、放送終了したら原作も読んでみたいな。
あとはキャラクターごとに感想など。

◆ピーターハウゼン
言うことがいちいち格好いい☆ さすが中田譲治さん。こういう方が一人出演してるだけで作品が引き締まりますね。

◆曽我けーな
彼女が「自動律」であることと、時々人が変わったような発言をすることは無論無関係ではないでしょう。阿九斗は絶大な力を有しながら世界と対立する立場にありますが、それは破滅覚悟の道でもあります。事実百年前の魔王は滅ぼされてしまった。その阿九斗に道を開くのがけーなの役目なのかもしれませんね。

◆服部絢子
「なぜ私の事を気にかけてくれないんだ!!」
可愛いなぁ。。
ソハラの剣が抜けなかったのは、絢子自身、意に染まぬ行動をしているからでしょうね。絢子が自分の意志を見定めたとき、彼女に相応しい力を与えるのでしょう。
しかし、魔王モードの阿九斗はホントにハーレムを形成しそうな勢いですね(笑

◆江藤不二子
「争っているんだから寂しくないでしょうに。虐殺と戦争なら、戦争を歓迎しないといけませんわ。戦争がない世界は誰でも虐殺が行える世界ですもの」
先輩格好いい☆
曖昧な問いかけに対してすらっとこういう返答ができるのは、アイデンティティが確立されているからです。言葉そのものは物騒ですが、先輩の言う「戦争のない世界」とは「秩序に支配された世界」と置き換えることも可能です。この点、ある意味最も現在の阿九斗の心境を汲み取った発言と言えるかもしれません。彼は虐殺  一人の罪もない少女を殺してよしとするこの世界を許容せず、戦争  世界への反逆を選択したのですから。
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