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横浜のおばさん家に奉公に出されたあーちゃんも、それはそれで見てみたい気が

青い花 5巻 (F×COMICS)青い花 5巻 (F×COMICS)
(2010/02/18)
志村貴子

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志村先生のマンガって本当に独特だなぁと感じます。
物語って、まず主人公がいて、その周りに人を配置して、その人ごとに物語上の役割を振っていくものだと私は思っています。物語というのはそうして設定を広げながら作り上げられていくものだと。
でも志村先生のマンガって、すでに出来上がった世界がそこにあって、そのうちの誰かを中心に世界を切り取って、それを私たちに見せている、そんな印象を受けるのです。

今回の藤が谷演劇祭でもそうですよね。物語はふみちゃんあーちゃんを中心になんて回っていません。ふみちゃんは客演として招かれたもののドロップアウト。あーちゃんは好演しましたが、晴れやかな舞台の中心にいたのは井汲さん、そして上田さんでした。特に井汲さんはこの舞台によってファンまでできて、このイベントはまさに彼女のために存在してるかのよう。
その裏で、ふみちゃんとあーちゃんの小さく心を通わせるエピソードが語られるのみです。

人と人のかかわり方もそうですね。
前巻で井汲さんがふみちゃんから相談を受けますが、それに対して何か明確なアドバイスを与えるでもありません。ただ聞き役に徹しています。あーちゃんに対する上田さんもそう。深く踏み込むことはしません。そうして、あーちゃんふみちゃん二人の問題は、あくまで二人だけの問題のまま物語が推移します。
彼女たちが主人公でありながら、世界が彼女たちを中心に回っていない。
現実世界ではひどく当たり前のことなのに、それをマンガで見せられるととても不思議な感じがします。


◆ふみちゃん&あーちゃん
あーちゃんったら、ふみちゃんのことを意識しまくりです(笑
逆にふみちゃんは勢いや対抗心でつい口にしてしまったことを後悔してる様子です。ふみちゃんは「もしかしたら…」なんて楽観的な見方をしないので、ただ親友に避けられたくない、それだけが頭にあるのでしょう。
このへん、二人の食い違いがぎくしゃくと態度に出てしまっていますね。
これはある意味、『放浪息子』の高槻くんと二鳥くんと同じ構図です。あーちゃんには高槻くん同様、恋愛を受け止めるだけの素地ができていない。相手を大切に思う気持ちは一緒なのに、二人の成長速度の違いが距離を生んでしまっている。
あーちゃんのあの様子だと、答えが出るのはまだまだ先のようですね。
P29の扉絵のあーちゃんが可憐すぎる。

◆井汲さん&康ちゃん
こちらはこちらでまったく別のドラマが展開しています(笑
康ちゃんは実にガマン強い男性で、井汲さんへの愛も並々ならぬものがありますが、やはり人間です。怒りをぶつけたくなるときもあるでしょう。
ただこれは、二人の進展と見るべきではないでしょうか。振られた、なんて言ってないで、もっとお互い本音でぶつかり合えばいいのです。一度怒らせたくらいなんですか。がんばれ井汲さん。
しかし井汲さんの家庭背景はまだ語られないのですね。なんとなく、うっすらと想像はついてきましたが。

◆大野さん
この子も面白い役回りですねー。
私たちがすでに知っているふみちゃんを、彼女の視点から見ることで、また違ったふみちゃんが見えてきます。
「怖いもの知らずのニューカマー」と評された彼女ですが、ふみちゃんに対してはずいぶんと慎重というか、臆病になってきましたね。見た目ノーマルなんですけど、この子、けっこう素質あるんじゃないかなぁ(笑

◆上田さん
実は何を考えてるのかよくわからない人No,1(笑
かなりの人格者にも見えるし、こっそりあーちゃんを狙ってるようにも見えるし(笑
大野さんをからかったりして何気におちゃめさん。ミス・マープルって、ホームズほどではないにせよ、ポアロと同じくらいには有名だと思ったんですけどねー。気づこうよ、大野さん。
P56の扉絵、格好よかったですねー。足の開き方といい、手の組み方といい、遠くを見つめる横顔といい。

◆やっさん&ポンちゃん&モギー
劇ではずいぶん可愛らしい衣装を着せられていましたね。やっさんのかぶっていたのはドレスハットというんでしょうか?
やっさんは箱根に誘われて涙ぐむシーンでも可愛くなっちゃって。。
ポンちゃんは残念ながらやや影薄し。個人的にはふみちゃんともっと絡んでほしいのですが。
モギーは忍と………うまくいってるのこれ? どうなの?(笑
残念ながら松岡演劇部は同好会に格下げになってしまったそうです。4巻のP130でふみちゃんが心配してたのはこのことだったのかぁ。……来年増えるといいね。

◆千津ちゃん
悪い人ではないんだけど、やっぱり罪深い人ではあります。自分のための謝罪ならしないでください。かつて抱いたふみちゃんの気持ちまで否定しないでほしい。

◆若草物語
今回の当番は杉本母でした。最後のページの「うぬぼれ屋!」がいいですね。
こう、慎ましいというか。
「百合」というより「エス」と呼んだほうが相応しい雰囲気があります。

そして次巻、あの人が帰ってくる!
何しに帰ってくるの、もうっ!(笑
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