スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  拍手する

男の子になりたい女の子と、女の子になりたい男の子

放浪息子 9 (BEAM COMIX)放浪息子 9 (BEAM COMIX)
(2009/07/25)
志村 貴子

商品詳細を見る


かかりつけの病院で「最近志村貴子分が足りてないんじゃないかな」と指摘されたので、買ってきました『放浪息子』。『青い花』とはまたずいぶん趣の異なる作品ですねー。おもしろーい。
ああ、わたしは青い花がアニメ化されるまで、こんなすごいマンガ家さんを知らなかったのかぁ。マンガ好きなわりにアンテナ低いのは人生かなり損をしていますね。というか恥ずかしい。雑誌なんて最近はキャラットとまんがホームくらいしか買ってないしなぁ。
雑誌をいくつも購読するより、コミティアで自分の足で探し回るほうがよほど大変だと思うのに、雑誌購読を怠けがちなのはやはり、商業作品は単行本化されてさえいれば後からでも手に入るって甘えがあるからかな。この『放浪息子』のように。

8~9巻では波乱の展開になってしまいました。二鳥くん肝が据わりすぎです。
小学校時代の交換日記暴露事件でもきっついと思うのに、これはもうトドメに近い。
学校というのは異物に対して恐ろしく敏感で排他的な場所ですからね。まして中学校。あれほどキャパの狭い社会もそうないんじゃないでしょうか。教師にしたって、指定外の制服着てきちゃダメですよと注意するくらいしかできることがないんです。だって、女装そのものを咎めることはできないし、それはしてはいけないから。けれど問題になってるのはまさにそこなわけなのです。
二鳥くんのクラスメイトにしたって白井さんにしたって、あれは悪意というより自分の理解できないものに対する拒絶なんですよね。そして想像力の欠如。
正直解決の道が見えない。二鳥くんを親しく知る者にしか彼を受け入れることは出来ないから。

◆高槻くん&二鳥くん
安那ちゃんには悪いけど、やっぱり私はこの二人にくっついてほしいなぁ。出会った最初からパズルの両辺がカチリとはまったような二人ですよね。二人だけであれば何の軋轢もない。一緒にいることがとても自然な関係です。あえて陳腐な言い方をするなら、運命。
高槻くんはちょっとヘタレ気味ところが可愛いなぁ。あと、彼の思考回路ってすごく男性的ですよね。公平であろうとするところとか、責任の感じ方とか、自己嫌悪のパターンとか。
二鳥くんは自分が変態なんだろうかって悩んでましたけど、女の子になりたいという願望はともかく、それをみんなに見せることに快感を覚える性癖はまあたぶんに変態ちっくだと。
学校に拒絶されたことで可愛くなかったのかなって落ち込んでましたけど、彼らには単に女装そのものが受け入れられないだけですから。

◆ささちゃん
『放浪息子』における癒し。『青い花』でいうところのあーちゃん。
高槻くん千葉さん冷戦時代の彼女はホントに気の毒だけど、板ばさみになって困ってる様が可愛かった。

◆マコちゃん
不思議なポジションのキャラですよね。こういう子を出そうと考えるのが志村先生のすごいところだと思います。
二鳥くんがファンタジーであるとするなら、彼は現実。

◆ちーちゃん&白井さん
ちーちゃんは残念美人。千葉さんとは案外いい友達になれそうなんだけどなぁ。何言っても堪えないところとか。
ちーちゃんって、自分に自信のない人間にはとても眩しく映るんだと思います。だから白井さんはくっついてるんでしょう。
白井さんはきっと読者に嫌われてますよね。1巻で千葉さんが空気読めない子っぽく描かれてましたけど、白井さんみたいな子こそ空気読めてないというんだと思います。千葉さんの場合、相手がどんな気持ちになるかも全部わかった上でどうでもいいやと切り捨ててるわけですが、白井さんは本当にわかってない。想像も出来てないし、そもそも想像しようともしてない。

◆お姉ちゃん
………まああんな性格ですから色々やんちゃするわけですが、兄弟の上ってあんなものですよね。横暴というか。私はこのお姉ちゃん好きです。可愛らしくて。
とはいえ次巻以降の二鳥くんとの関係が心配かな。展開がヘビーですものね。。瀬谷くんが支えてくれれば大丈夫だと思うんですが。

◆安那ちゃん
この子が二鳥くんと付き合うことになるなんてびっくりしたー。
とはいえ、本人たちでさえその関係にはやや懐疑的ですが。やっぱり目の離せない弟ってポジションなのかな。
安那ちゃん、千葉さん、高槻くんの三人とも二鳥くんが好きなのに、それぞれ彼に求めてるものは違うんですね。
7巻のP149がすっごく可愛い。
8巻の「メガネ少女の休日」には危うく萌え殺されるかと。

◆千葉さん
20100119.jpg
案の定、と言われそうですが夏師さんはこの子に夢中です。もうホント魅力的すぎて困る。
デンジャラスビューティーとはなんと的確な人物紹介。好き嫌いのはっきりしたところも、二鳥くん絡みだと恐ろしく沸点低くなるところも、敵とみなした相手には容赦ないところも大好きです。ささちゃん、高槻くん、ちーちゃんとのペアがおもしろい。
周囲に溶け込むにはあまりにも早熟すぎて、軋轢なくやっていくにはあまりにもYES・NOが日本人離れしすぎている。でも彼女は友達にだけは恵まれています。愛する人とはきっと結ばれないけど。

女装男装した二鳥くん高槻くんを写真に撮ってお似合いよなんて笑ってた、あの幸せな頃にはもう戻れない。
  拍手する
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。