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美琴発言の私的解釈

「ハードルの前で立ち止まっちゃう人もいるんだよね。そういう人がいるってことを、考えたこともなかった」

とある科学の超電磁砲第10話における美琴のこの発言、最近いただくメールやコメントを見てる限りだと、どうも美琴の株を下げたという意見が見受けられるようです。私の日記が言葉不足だったせいかも。

たしかに、字面だけだと美琴が佐天さんを怠け者扱いしてるようにも聞こえかねません。
けれど美琴の意図は別のところにあったと思うのです。

パーソナルリアリティ  自分だけの現実を獲得すること。

これこそが無能力者と能力者を隔てる最初にして最大の壁です。
授業のシーンで教師が小理屈並べていましたが、あんな解説がその壁を越える手助けになるとは到底思えません。あれはどちらかというと研究者に必要な理論ですよね。結局どうすればそのパーソナルリアリティとやらを獲得できるのかは誰も教えてくれないのです。
つまり、この壁を越えるのに必要なのは努力ではなく、適性という名の才能。

佐天さんに能力の芽が全くないわけではないでしょう。事実、レベルアッパー使用後に気流操作系の能力を発現させているわけですから。もしも彼女が独力でその能力を獲得したなら、あるいはそこからのレベルアップが可能だったのかもしれません。その先には、能力の規模を大きくすればいいという道が示されているのですから。
けれどこの発現は外部からの働きかけによるもの。彼女に最初の一歩を踏み出す適性はないままなのです。
この最初の一歩が越えられないこと、パーソナルリアリティを獲得できないことを、美琴はハードルの前で立ち止まる、と表現したのではないでしょうか。

美琴は幼くして能力を発現させたようですが、それにどれほどの努力を要したというのでしょう? いずれせよ、彼女にそのための適性があったことは確かです。だからこそ、そのハードルを越えたくても踏み出し方がわからなくて立ち止まっている人の心情は理解できない。それを彼女は経験してこなかったから。彼らが能力者に抱く羨望も、焦りも、劣等感も知らない。
第一話で佐天さん初春と初めて顔を合わせたとき、美琴は高レベル能力者らしい振る舞いを一切見せませんでしたが、それは彼女らの心情を慮ったわけではなく、単に彼女らの間に存在する垣根を知らなかっただけなのです。

けれど佐天さんのレベルアッパー使用によって、美琴はその存在に気づいた。
彼女がどんなに能力を欲していたか。そんな彼女に向けて「能力なんでどうだっていいこと」と言い放った自分がどれほど無神経だったか。
上の発言の趣旨はあくまでそれらを反省することにあります。



もちろんこれはアニメ版でしかこの世界を知らない私が美琴を好意的に解釈した結果です。原作を読んでる方なら別の解釈があるのかもしれません。
実際に、美琴が能力を発現させた経緯も、レベルアップに必要な要素も、私は知らないわけですから。全てアニメに散らばる断片を想像力で補ったものです。
私はこの世界の超能力を、努力よりも適性がものをいう能力であるという前提で話しています。特に能力の発現段階においてそれが顕著であると。ですが実際はどうなんでしょうね。
演算能力が必要とされることから、レベルアップに少なからず努力が必要なことは読み取れるのですが、そうなると、あれほどPCを駆使した処理能力を発揮する初春がいつまでもレベル1というのがひっかかります。
結局、才能があることが大前提で、なおかつ努力したものだけが上にあがれるけれど、それさえ人によって上限が決まっている、というところに結論が落ち着くのです。


ただ、美琴の発言の趣旨が私の思うとおりだった場合、彼女の話し方がまずいと思うんですよね。
能力の発現と、その後のレベルアップを全部「ハードルを越えてきた」という努力の話にしてしまっている。そのあとに上の発言では、佐天さんたちレベル0を怠け者扱いしてると解釈されても仕方ないところがあります。なんであんな話し方したんでしょう?


20091208.jpg
冬コミ原稿の下書きの一部。
固法先輩は存在自体がえっちぃと思うんだ。
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