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彼女の弱さがたまらなくいとおしい

20091205.jpg
冬コミ原稿の一部より、佐天さん(と初春)。

私はマンガ版であと一話先まで知っています。
だから今回の展開はもうわかっていました。
それでも、美琴たちが木山先生にたどりついたときにはぞくりとしたし、佐天さんと初春の電話シーンは涙なくして見られませんでした。

美琴と黒子、初春と佐天さん、この二組は本当に好対照。太陽と月のように。
黒子にとって美琴は光、佐天さんにとって初春は道を照らす灯りなのですね。

「力があってもなくても、佐天さんは佐天さんです。
 私の親友なんだから………っ!」


自己否定を起こしてる人、自己変革を切望する人に向かって「お前はお前だろ」とか「そのままのあなたでいいんだよ」と語りかける。
創作物でよく見かける説得法ですが、実は私、この論法がすごく嫌いです。
この上なく安易で無責任だから。
相手の苦悩を真に理解する努力を放棄した言葉にしか思えない。
そんな言葉で相手を安心させられると本気で考えているなら、軽蔑に値するとまで思っています。

今回の初春が口にした言葉は私が嫌う論法そのものです。
けれど私は彼女の言葉が嬉しかった。
結局のところ、それを口にした人間が相手のことをどれだけ案じているか、大切なのはそこなのですね。
初春は佐天さんの鬱屈を知っていた。使用に至った心理にも容易にたどり着いたでしょう。そしてなにより、事前に気づかなかった自分、助けられなかった自分を責めたうえでそれを口にしている。
だから私は心動かされるのだと思います。


「ハードルの前で立ち止まっちゃう人もいるんだよね。そういう人がいるってことを、考えたこともなかった」
きっとこの先も、美琴に佐天さんの心理を理解することはかなわないと思います。
二人はそれほどまでに境遇が違いすぎる。
やはり初春でなければ佐天さんの足元は照らせない。
けれど私は、自分の言葉の不用意さを悔いる美琴の心根を美しいと思います。そんな彼女だからこそ黒子は慕うのでしょう。

「大丈夫。最後はきっとうまくいくさ」
たった一話にしてヒールと成り果てた木山先生ですが、私は彼女がこの行動にでた理由も知ってるだけに、上の言葉が悲しく響きます。続きは来週に。
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コメント

No title

>>ハードルの前で立ち止まっちゃう人もいるんだよね。
このセリフでピキッときました。
この発言がフォローになっていない事に気がつけないのが境遇の違いってやつですね

個人的にはハードルを飛べないじゃなくて、目の前のドアを開ける鍵を術を持たないとかそういう言い方だったらまだ納得がいったと思います。

No title

あはは……。
あの言い方だと佐天さんが怖気づいたか怠けてるかしてるようにも聞こえますものね。

あそこで大事なのは、やはり美琴では佐天さんの鬱屈を理解できないこと、それでも美琴なりに努めようとしていること、なのだと思います。
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