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とらドラ! 第25話 「とらドラ!」

20090326.jpg
いい最終回でした。
最終二話(原作10巻に当たる部分)の再構成は見事の一言です。

小説作品のアニメ化というのは非常に難しい作業だと思います。媒体の性質が違いすぎますものね。小説をそのまま忠実にアニメ化すれば、どんな良作でも冗長になるでしょう。だからといって必要な部分だけを繋げたのではただのあらすじアニメになってしまう。そこで、必要な部分を残しながら改変を加え、話をわかりやすく、テンポよく仕上げるという再構成の腕が問われるのです。その途上で原作小説とは別の解にたどり着いたなら、アニメは小説から独立した一個の作品になるのでしょう。
作品の本質を見失わずにそこへ至ったなら、それは幸福なアニメ化だと思います。
私はアニメでとらドラを知って原作にはまり、最後をアニメで迎えましたが、これはある意味とても幸運な道のりでした。特にアニメ最終二話は、先に原作を読んでいるかいないかで味わいが全然違うと思うのです。

原作派の方には多々不満の残るアニメ化であったかもしれません。実乃梨や亜美の重要なシーンが削られたことは一度や二度じゃありませんからね。私だって、作品の雰囲気が重くなろうが竜児が悪者になろうが、あそこは削って欲しくなかったというシーンがいくつもあります。
でもそれらの不満を踏まえたうえで、やっぱりいいアニメ化だったなー、と思うのです。
一貫した方針があって、作品に愛が感じられて、表現にこだわりが見られたから。
特にキャラクターの表情の豊かさにはただ驚かされるばかりでした。2クール通して、作業的に描いたと思しき死んだ表情なんてほとんど見られなかった。いつもキャラが生きていました。


では原作と違う場面に注目しながら最終話のポイントを。

竜児の成長を大河の視点から描いたのは上手い構成でしたね。原作が竜児の内面的成長に重きを置いたのに対し、アニメでは大河を通して竜児を見ることで、大河の成長をも描き出しました。だからこそ大河は竜児たちとの学校生活に別れを告げてでも「みんな幸せ」になる道を選び取れたのです。
二人だけの結婚式→キスシーンも素敵でした。通り一遍の誓いの言葉なんかじゃなく、自分たちの言葉で想いを交わした。そして初々しくも情熱的なキス。絵になるなぁ。

実乃梨が竜児に見せた怒りは、アニメだけ見てるとやや理不尽に映るかもしれませんね。
前提として、実乃梨は大河の母親を父親同様に最低な人種だと認識しています。大河が母親とやり直せるなんて考えていないのです。原作でも実乃梨と大河母に面識はないはずですが、なぜかそう確信しているのです。
それに加え、大河は竜児と一緒でなければ生きていけない、という強い確信がある。だからこそ大河の手を放した竜児に怒ったのです。
それでもやはりこの非は実乃梨にありますね。大河の決意をみくびっていたということですから。

アニメの母親と原作の母親、これは明らかに別人になっています。
これはアニメが、作品内で大河と家族との決着つけるために変更したのだと思います。
原作の母親はもう少し深い人物像をうかがわせていましたが、彼女の屈折が小説内で語られることは結局ありませんでしたからね。どうして大河があれほど拒絶したのかが読者にすっかり委ねられてしまった。
その消化不良をよしとしなかったのでしょう。アニメ版では「なんだかんだ言って愛されてるけど、大河の自信のなさ、覚悟の足りなさが、母親との和解を拒絶させていた」という明確な答えを提示しました。

「たとえそれが恋じゃなくたって」
亜美の心情にここで決着をつけてくれるとは思いませんでした。………ありがとうっ!
素敵な恋の終わり方でした。やっぱり亜美ちゃんはハンサムガール。

祖父母宅に残されていたやっちゃん手作りの筆立て。竜児の父親の真実。生徒手帳の隠された写真。夜空の写メールに託された想い。クリスタルの星を携えたクラス全員の返信写メール。
挙げていけばキリがありませんね。繰り返しになりますがホントに良い再構成でした。
アニメスタッフさまおつかれさまでした。ありがとう。


Fate雑記さま、白薔薇姉妹の捕捉ありがとうございました。

▼Web拍手お返事と私信
>若也さま
本人も気にはしてるんでしょうね。
友人たちからは美形扱いされてるんだからいいじゃないかと思うのですが(笑
先生はあまり速くなさそうですけど、どうなんでしょう。

>北海道河西郡のOさま
テレ東系が映るかどうかは非常に重大な問題ですね。
夏目本ですが、今回の本はできれば後日書き足してカラー表紙オフセにしたいと思っています。なので書店委託は考えていません。できるだけ早く出したいとは思っていますが、いつになるかはまだわかりません。
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コメント

No title

いや、大河の弟ってまだ生まれたばかりだし、転校とかないんじゃないですかね・・・。

No title

あれ?
あれって二人目じゃなかったの?
………と思って読み返してみました。
たしかに記述ありませんね。なんでこんな勘違いしたんだろうと思ったら、9巻の最後で「そのガキなんかと」って大河が言ってるのを聞いて、ある程度成長した子供がいるものだと思い込んでたみたいです。あれはお腹の中の子供を指していたのかー。
ご指摘ありがとうございました。
該当箇所削除しておきます。
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