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ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック!

ROOM NO.1301 #11  彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)
(2009/03/19)
新井 輝

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わかってはいたけどやっぱりつらいなぁ。。
けれど冴子の言葉は、私たちのそんな感傷さえ否定するのでした。

有馬冴子は一年前に死ぬはずだった。
しかし彼女はそんな自分を不幸だとは思っていなかった。いや、幸せだった。
母親が娘の命を助けるために父親を頼るまでは。

冴子が奇跡的にその後一年を生き永らえたのは、十三階の仕業といっていいでしょうね。
母親に絶望した彼女は、あのままだと孤独で惨めな死を迎えるだけだった。
そんな彼女に十三階は猶予と場と役割を与えた。
十三階の住人と友誼を育み、健一に必要とされ、看取られ、納得して最期を迎えた。
住人たちはみな十三階からの卒業を前提としているわけですが、冴子の卒業は死そのものだったということです。一度は失った「満足できる最期」を取り戻すことができたから。

彼女は最期にあたってもっとわがままになっても良かったんじゃないかと思わずにいられません。以前榛名姓であったことを語らなかったのも、最後の最後で健一を突き放したのも、後に残される彼を思っての優しさでしょうけれど。
でもその後の健一の自失ぶりを見てると、冴子の判断は正しかったのかな。
最期まで冴子は冴子だったということでしょうか。


シリーズ当初はそんなでもなかったのに、刻也は冴子に次いで愛しいキャラクターになってしまいました。なんというか、本当に不器用な人ですよね。「町の電気屋さん」という夢にはすごく納得してしまった。とっても彼らしいな、と。そして、こんな夢だったからこそ父親と相容れなかったのだな、と。
刻也が卒業を延ばしたのは健一のためかとも思いましたが、たしかに彼にはあと一点足りないものがありますね。編入試験受けて父親と和解するのがたしかに近道だと思いますが、司法試験突破まで頑張れば父親は刻也の本気を認めて腹を割った話ができるようになるでしょう。けれどそれ以外の選択肢は本当にないのかな?
刻也の話は十分語られた気もしますが、私としてはもうちょっと読みたかったー。


十三階の住人の再会には正直びっくりでした。でもこれくらいのハッピーエンドはほしいですよね。
ラストの蛍子にはひたすら苦笑するしか。

「普通」に囚われがちな私たちに、別の解、違う視点を見せてくれる、なんとも変わった作品でした。冴子や刻也だけでなく、登場人物のほとんどを愛しく思います。



ソード・ワールド2.0リプレイ  たのだん(2) (富士見ドラゴン・ブック)ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(2) (富士見ドラゴン・ブック)
(2009/03/19)
グループSNE藤澤 さなえ

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笛吹りなさんの絵を見かけたので「おぉソフィアの新作か?」と思ったら別の本でした。
そのすぐ近くにありましたよ渡海先生の新作が。。

失恋竜と契約の花嫁 ~幸運の星めぐり~ (B’s‐LOG文庫)失恋竜と契約の花嫁 ~幸運の星めぐり~ (B’s‐LOG文庫)
(2009/03/14)
渡海 奈穂

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失恋竜シリーズかぁ。。
面白いんですけど私が読みたいのはソフィアの続きなんですよねー。
どうやら編集部から失恋竜をプッシュされてるようです。ティーンズ少女向けレーベルですからねー。やっぱり失恋竜の方が受けがいいのかなー。


Fate雑記さま、アマガミ絵の捕捉ありがとうございました。

▼Web拍手お返事
>松本さま
はじめまして。
普通は傷つけた人間より傷つけられた人間の方がいつまでも覚えているものですが、この二人の場合逆なんですね。祐巳の柔軟さと瞳子の生真面目さ、二人の本質をよく表していると思います。
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