その他の冬季アニメ

■AMNESIA
ニールさまの説明には色々疑問が残りますが、たぶんきちんとした説明なんてつかないでしょうからいいや。精霊の創造主というわりには半端な願いの叶え方をして事態を混乱させた張本人ってことですね。
本来死ぬはずだった主人公ちゃんが生きられることになったのですから結果オーライということで。

ウキョウは自分が願ったせいとはいえ、渡った先の世界で主人公ちゃんが他の男といちゃいちゃしたり死んだりするのを何度も目の当たりにすることになったとは気の毒なことです。

元の世界に戻してあげると言いつつ、主人公ちゃんに選ばせるんですか?(笑
ニールさまの説明通りなら、主人公ちゃんがいたのは1~2話の世界ですよね?

5つのルートを見てきましたが、シンとトーマの幼馴染コンビがお気に入りで、同人誌もそっちばっかり買ってます。なかなか幼馴染を脱しきれない主人公ちゃんとのやりとりをもっと読みたい!
あとケントさんも。


■僕は友達が少ないNEXT
ええ、ここで終わるの!?
って声もありそうですが、原作がここまでなので仕方ありません(笑

後半の主役は間違いなく理科でしたね。
韜晦してばかりの小鷹の本音を引きずり出した彼女はすばら。気持ちの上でもっとも小鷹に近づいた女の子になれましたが、その代わり、彼女がヒロインとなる可能性も低くなりました。親友なので。
さてさて、理科と小鷹の姿に「元親友」という最後のアイデンティティも失い、イジけたあげく「いかにもかまって欲しげな」メールを残して失踪した夜空ですが、どうなることでしょうね。私としては、夜空を救うのは子鷹ではなく星奈であってほしいところですが。

生徒会長がまんま天草シノでした(笑


■たまこまーけっと
もち蔵には最後までがっかりでした。
結局彼は、たまこへの気持ちよりも自分を守ることを採ったのですよ。
「たまこが幸せなら………」って、たまこが王子さまと結婚したがってるように見えたなら眼科に行きなさい。どうせ王子様というステータスに盛り上がる周囲を見て尻込みしただけでしょう。大切なものが何一つ見えてない。自分しか見ていない。傷つくのが嫌で、身を引くための理由をでっちあげて自分を慰めていただけです。
あれがみどりちゃんのライバルとはホントにがっかり。

逆にたまこのことをよく見ていたのがデラです。
序盤中盤は、たまにいいこと言うだけのウザキャラと化していたデラですが、たまこの気持ちを見抜き、言うべきことを最高のタイミングで告げる姿に感心しました。
ふざけているだけかと思ったら、あれでけっこうたまこのことが好きだったんですね、デラ。

ただ、察しがよすぎてみどりちゃんのいい出番まで潰したのは許せませんが(笑


■GJ部
主人公の男の子も含めてみんな可愛くてほっこりしてました。
紫音先輩とか森さんとか無駄にえろくてけしからんですね。
毎回回ってくれる森さんは天使。


■問題児たちが異世界から来るそうですよ?
世界観とかルールがよく飲み込めなかったのですが(どうも先に勝負を吹っかけたほうが有利すぎるように思えてなりません)登場人物たちの粋なやりとりが好きで観てました。
彼らは最初の時点でかなり人格が完成されているためか、どんな事態にも余裕をなくすことなく適切な判断を(自分の敗北も含めて)下せるところが格好いいなぁ、と。
十六夜×飛鳥推しです。
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新世界より

この歪な社会構造に疑問を抱いた主人公・早季が町に変革をもたらすお話かと思っていたら、外敵   反乱を起こしたバケネズミによって町が存亡の危機に陥るという意外な展開でした。
ですが、終わってみればそれすらも社会の変革のための一要素に過ぎなかったのですね。結局早季はバケネズミ誕生の真実を知るまで、本当の意味で自分たちの罪を理解することはなかった。スクィーラに向かって「謝って」などと頼んだのがその証拠です。
自分らの社会が犯してきた罪の重さを知って、なお前に踏み出すためにこれほどの犠牲が必要でした。

スクィーラの行動はおぞましいことばかりでしたが、「すべて戦術の一環」であり、過ちはただ一点「負けたこと」だけだという主張は正しいと思います。
彼に対する嫌悪や憎悪を抜きにすれば。
バケネズミのルーツを知るまで、早季も覚も「ここまでされるようなひどい扱いをした覚えはない」という態度を崩していません。あくまで飼い犬に手を噛まれた気分でいるのです。
ですが、同じ知性体でありながら一方が一方を管理していることがおかしいのです。生殺与奪の権を握ったまま、自治を与えているんだからいいじゃないかというのは、握られた側の立場に立っていない。スクィーラが、奇狼丸が、どんな気持ちでニンゲンに仕えていたか、早季も覚もまるで理解していなかった。奇狼丸でさえ人間への反乱を企てたことがあると知らされ、スクィーラに「私たちは人間だ!」と叫ばれても、なおわからなかった。
彼らが元は同じ人間であったという事実を知ってようやく、二人は彼らを対等の知性体として扱ってなかったことの罪に気づいたのです。

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スクィーラのことは到底好きになれませんが、指揮官として立派な最期でしたね。
早季たちに連行されれば町からの復讐が待っていることは彼にもわかっていたことでしょう。しかし彼は自殺を選ばなかった。たとえどのような目に遭っても、自分らの主張を伝え、ニンゲンに呪いをかけることを彼は選んだのです。

鏑木肆星、日野光風、朝比奈富子という町の三巨頭が失われるのも物語上の必然でした。特に富子さまは絶対に死ななくてはならなかった。彼女が健在のままでは奇狼丸との約束を果たすことも、町の変革を推し進めることも難しいでしょう。逆に彼女から後事を託され、悪鬼を打倒したことで、町における早季の発言力が増大したことは疑う余地もありません。

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