スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  拍手する

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)
(2013/06/07)
伏見つかさ

商品詳細を見る


“彼は、決して手の出せない女の子を一生愛していくことに決めた”


京介と桐乃の決断については幾通りもの解釈があると思いますが、私はこう受け止めました。

根拠は黒猫との別れです。
黒猫やあやせたちを告白前に振ったのは、京介なりの誠意でしょう。ですが、私はその中に黒猫が含まれていたことに正直ショックを受けました。彼女の手には「理想の未来図」があったからです。
桐乃と一時恋人関係となり、その後兄妹に戻るというこの結末と、黒猫の描いた理想未来図は相容れないものだったのでしょうか?
二人が言葉通り兄妹に戻るのであれば、私は決して矛盾はしないだろうと思います。兄妹に戻るというのは第三者との付き合いも受け入れるという意味です。そこに黒猫が収まり、桐乃が黒猫を受け入れれば、理想未来図は成ったはずなのです。
もちろん、告白前の時点で京介と桐乃のあの約束が決まっていたわけではありません。京介はあくまで誠意の証として彼女たちに別れを告げたはずです。ですが、物語が黒猫との別れを選択したのであれば、結論として黒猫の理想未来図は否定されたのです。
そのことを一番理解しているのが黒猫本人でしょう。だから“運命の記述”を破り捨てた。あれから先、京介と桐乃がどのような選択をしようとも、たとえ二人が兄妹に戻ろうとも、京介がただ一人の女の子を選び、そこに第三者が存在する可能性を否定した事実は揺るがないと黒猫は理解していたのです。
きっと彼女は、後日「俺たちは兄妹に戻ったんだぜ」と京介に聞かされようと、驚きもしないし、それで揺らぐこともないでしょう。もはや京介と桐乃との間に第三者の割り込む余地はないと知っているのですから。

私の解釈した通りだとすると、京介と桐乃は恋人らしい振る舞いも行為もしないだけで、精神的な関係を続けていくことになります。外に恋人を作ることなく、あくまで兄妹の皮をかぶったまま。
元々この二人は、お互いを愛しながらも、恋人としての肉体関係を否定するようなところがありました。桐乃はもちろんですが、たぶん京介も桐乃を抱きたいとは思っていないのです。だからこそあんな選択ができたのでしょう。
ですが、それは年頃の男の子としてはけっこうつらい選択だったのではないでしょうか。桐乃を抱きたいとは思わなくても、えっちはしたいお年頃です。ですがこの先、彼は他の女の子とつき合うことはできないのです。決して手の出せない女の子を伴侶に選んだのですから。
桐乃がどう考えているかはわかりませんが、少なくとも京介のほうはそれだけの覚悟をもって決断したと思います。あの年齢でよくこんな決断ができたなと、京介氏に感服します。

----------------------------------------------------------------------

◆黒猫◆
最終巻の構成上、あやせ・加奈子・麻奈実たちと同列に並べて振られてしまったように見えますが、上で述べたように黒猫という女の子は、京介と桐乃のハッピーエンドに欠くことのできなかった、桐乃と並びうるただ一人のヒロインだったと私は思います。
桐乃との恋愛が「愛」に寄っていたのだとしたら、黒猫との恋愛は間違いなく「恋」でした。彼女は京介が恋したただ一人の女の子なのです。
黒猫との別れは最終巻でもっとも印象に残ったシーンでした。

◆あやせ◆
あやせファンには怒られそうなことを今から言います。
黒猫は京介と桐乃が兄妹に戻ったと聞いても、決意を変えないでしょう。
けれどあやせはどうでしょう。彼女はそこに希望を見出しそうな女の子だと思うのです。悪くいえば諦めが悪い女の子………ということになってしまうのかもしれません。ですがポジティブにとらえれば、この悲劇的なハッピーエンドを唯一力技で打ち破ってくれそうな可能性を秘めているのはあやせだけなのではないかと、私は思います。

◆麻奈実◆
「始まりすらしなかった初恋」とあるように、彼女は物語の中で役割だけ与えられて、ヒロインにはなれなかった女の子なのでしょう。そう考えると、とても不憫です。
京介を守るという一点においては他の追随を許さぬ存在でありましたが、それゆえに彼女は与えるばかりで、京介に依存する部分がまったくなかった。だから彼女はヒロインになれなかったのかな。
もっと弱いところを見せてもよかったのに。

◆沙織◆
途中でキャラに迷ったこともあったようですが、最終的な彼女のキャラは沙織・バジーナでした。
たとえお嬢様言葉を使おうと、仲間を第一に考え行動する、このコミュニティの信頼すべきリーダーです。そんな彼女が私は大好きです。
スポンサーサイト
  拍手する

高坂兄妹にたいするスタンスで黒猫とあやせが意気投合したのはわかるけど、いったいぜんたいどんな経緯を経てふみふみプレイに至ったのかはぜひとも知りたいところ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫 ふ)俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫 ふ)
(2012/09/10)
伏見つかさ

商品詳細を見る

桐乃と麻奈美の関係はおおよそ前巻で匂わされた流れだったんですけど、さらに一歩踏み込んだきつさがありました。。
麻奈実はこの作品の抱える問題をただ一人俯瞰していたがゆえのラスボスというわけなんですね。

麻奈実の行動は結果的に正しかったし、時期をきちんと待ってるところも好感もてるんですけど、全肯定したくないはないなー。傲慢さとはちがうんですけど、彼女の考えは揺るぎなさ過ぎてちょっと気持ち悪い。あらゆる登場人物が成長を遂げたこの作品において、麻奈美だけが全く変化していない。
最終巻で麻奈実が何をするつもりか知らないけど、桐乃が何をしても麻奈実の想定内で終わるんじゃないでしょうか。麻奈実の想定を超えることができるとしたら、京介の意外性くらいしかないと思う。何もかも見通してきているかのような麻奈実の描写ですけど、一年半前の事件から京介がどう頑張ってきたかを麻奈実は断片的にしか知らないから。

そもそも桐乃と京介の抱える問題って他人にどうこうしてもらう種類のものじゃないと思うんですけど、それをどうにかしてしまおうって考えてるところに麻奈実の気持ち悪さを感じるのだと思います。まあこれは多分にぐずぐずしてる京介に責任があるんですけど。

麻奈実のしようとしていることって黒猫とは対極ですよね。黒猫は桐乃の気持ちを尊重したまま全体の幸福を目指している。一方、麻奈実は桐乃の気持ちを否定し、矯正しようとしている。
そしてあやせは黒猫とほぼ同じスタンス。だから仲良くなったんでしょうけれど、二人のヒロインが同じスタンスをとっいてるということが、次巻で黒猫がメインに躍り出る可能性をなくしてしまってるようで悲しい。俺妹は桐乃と黒猫と京介で回してきた作品だと思うのに、ここ数巻の黒猫の扱いはまるきりサブヒロインです。
加奈子の言い分はいっそ清清しいんですけど、とてもあの中に割り込める気はしませんね。
  拍手する

くまさんエプロンは狙いすぎだろあやせ………。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 10 (電撃文庫 ふ)俺の妹がこんなに可愛いわけがない 10 (電撃文庫 ふ)
(2012/04/10)
伏見 つかさ

商品詳細を見る


遅れてきたヒロイン登壇ですね。
あやせと京介の関係ってあの最初の嘘から始まっていて、お互いに嘘だとわかったうえで、その嘘を軸に関係を成立させていたわけです。
でもその嘘があるがゆえに、あやせは京介に近づくことができないでいたんですよね。京介-あやせのラインはあくまで京介があやせに好意を持ってることが前提であり、あやせの側から好意を示すことがタブーだった。どんなに見え見えでも、あやせ自身がそう認めることができなかった。京介のお世話係争奪戦で結局名乗り出られなかったのもそのせいです。
作中でも指折りのスペックを持ちながら、彼女はヒロインになれないでいた。
でもその箍がとうとう外れてしまった。外してもいい、と京介が思わせてしまった。
これは強力なヒロインの誕生ですよ。
なにせ彼女は京介の理想の体現者ですからね。
ただ、彼女のこれまでの輝きはあくまで京介を忌み嫌うことで発揮されてきました。京介への好意を認めてしまった彼女が、はたして今まで以上の輝きを放つことができるんでしょうか?

桐乃と黒猫の関係が安定期に入って、これからどう話を動かすんだろうと正直心配していたのですが、無用な心配でしたね。さすが伏見先生。次巻が楽しみです。

あえて心配するとしたら沙織でしょうか。最近キャラが変わってますけど安定しないし、ぶっちゃけ今の彼女をどうとらえてよいのかわかりません。沙織のプライベートって謎のままのほうがよかったのかも。
  拍手する

オタクの世界は狭い

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫)
(2011/09/10)
伏見 つかさ

商品詳細を見る


妹の日向から見た黒猫というのは本当に不憫というか、残念な子ですよねー。
だからこそ、彼女に本当の友達ができたこと、本物の彼氏がいたことが、まるで我が事のように嬉しく感じられてなりません。社会的には残念な娘だけど、二人にとっては本当に良い姉でしょうから。
日向が桐乃にお礼を言うシーンには涙を誘われました。

温泉地での対決後の桐乃と黒猫の会話が見られたのも嬉しい。
8巻はおおむね黒猫の思い通りに動いた話でしたけど、必ずしも彼女の希望通りに事が運ぶ保証はなかったわけだし、京介を深く傷つけたのも事実です。一言あってもいいですよね。

「そんなひとはいないよ」
これは印象的なシーンでしたね。
おそらくこれは過去に桐乃自身が「あの人」から言われた言葉なのでしょう。
かつて京介を慕っていた幼き日の桐乃は、この言葉を契機に京介から距離を置くようになったのかもしれません。小さからぬ敗北感と失望を抱いて。
そのあの人とは………たぶん真奈美でしょうね。
作中に該当する人物が他にいません。
桐乃が真奈美を毛嫌いしてる理由の説明にもなります。

赤木兄妹は………正直この二人って高坂兄妹よりやばいんじゃないでしょうか。なんかするっと一線越えてしまいそうな危うさを感じます。
京介は開き直ったのかなんなのか、シスコンを隠しもしないようになりましたね。
気持ち悪いと一刀両断する真奈美さんが格好よかったです。まさか真奈美がこういう立ち位置のキャラになるなんて、序盤からは想像もつかなかったなー。

沙織の過去はかつて語られていた通りのお話でしたね。
自分からは何もせず、ただ人の作った場所を享受していたという指摘はまさにその通りで、だからこそ沙織は自分でサークルを立ち上げることができたのでしょう。本当に良い姉をもったものです。
桐乃たちとの関係も結構遠慮が薄れてきて、新章ではちょっと違った沙織が見られそうですね。

『桐乃くん』はPixivでもわりと見かけます(笑
だいたいの場合、京介よりも背が高い設定ですね。つまり桐乃が攻め。

あやせは8巻で本格的にフラグが立ったかと思いきや………なんか盛大な勘違いをしてますね。どうしても京介が自分を好きだという体裁にしたいらしい。
あー………、この子、こういう子でしたね。そういえば。
それに対し、京介のテンションの低いこと低いこと。
8巻での展開を受けて、真剣に桐乃と黒猫の想いに向き合わなきゃという決心が、あやせへの落ち着いた態度となって表れているのでしょうけれど、それにあやせが物足りなさを感じちゃってるのが可笑しい(笑
このあやせ  京介ラインって今後どうなるんでしょうね。楽しみです。
  拍手する

瀬菜はいったいどこに向かっているのだろう

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)
(2011/05/10)
伏見 つかさ

商品詳細を見る

黒猫の想い描く理想の未来。
高坂兄妹にはピンとこなかったようですが、いわばこれはPSPのあやせENDのような未来図でしょうね。だからこそ麻奈実も、あやせのようなパワーがあればできるんじゃないかと京介に告げたのだと思います。
二者択一ではなく、両方を獲る。
虚飾だらけで生きてきた黒猫が、それをかなぐり捨ててでも得ようとした未来は、果たして訪れるのでしょうか?
なんにせよ、これで「俺妹」という物語に一区切りついたことは間違いありません。俺妹本編のみならず、PSPや各種特典小説、アニメの設定なども盛り込んだ、総決算とも言える内容でした。

◆京介&桐乃
いやはや、これほど正座と土下座の似合う主人公がかつていたでござろうか?
この巻の京介は本当に女性陣に翻弄されるがままでしたね。
見方を変えれば、京介が今まで奔走してきたことの結果が、一度にまとめて跳ね返ってきたとも言えるでしょう。世話を焼いていた妹の世話になり、おせっかいしてきた黒猫にリードされ、本気で接してこなかったあやせには叩き出され、散々甘えてきた麻奈実に厳しくお説教される。
桐乃もようやく自分のブラコンぶりを認め、黒猫を「黒いの」ではなく「黒猫」と呼ぶようになりました。京介にだけ通じてきた、つき続けてきた嘘を剥がされた桐乃が、京介をめぐって親友の黒猫とどんな攻防戦を繰り広げることになるのか、次巻からが楽しみです。

◆黒猫&沙織
20110517.jpg
「あのとき、二次会に誘ってくれて、ありがとう」
「黒猫氏………拙者を泣かせるおつもりですか?」

これは不意打ちでした。
泣いた。
BD1巻の特典小説を読んでいればなおさら。
でも、これは単なる沙織への感謝の言葉にとどまらない、黒猫の決意表明だったのではないかと思います。自分はこれから全てを手に入れるために全力を尽くす。このコミュニティを壊すことなく、京介と桐乃と自分が笑って迎えられる未来をつかんでみせる、沙織への感謝の気持ちを決して過去のものにしないという、真摯な決意。
そして彼女は文字通り奮闘し、考えうる限り最良の結果をつかんでみせた。自分と京介との絆を確固たるものにしたうえで、桐乃の嘘を暴きだし、ようやく三人がスタート地点に立った。
これ以上の結果があるでしょうか?

◆あやせ
今回ちょっと可哀想だったのはこの子ですね。
あやせにとって、桐乃を挟んだ京介との関係はある意味居心地のいいものだったのかもしれません。でもそれが崩壊してしまった。京介の今までのアプローチが本物ではないと宣言されてしまった。あやせがこれまで疑いつつも、少しは本気かもしれないと期待していたことが全部否定されてしまった。
まあこれは、京介があやせを「高めの女の子」であり、けっして相手にしてくれないものと認識していたせいなのですが。
でもあやせフラグ、ちゃんと立ってたんですねー。これで希望がなくなったとも思えません。むしろあやせが自分の気持ちを自覚する契機になったと考えれば、あやせルートはまだ残ってますよお兄さん!

◆麻奈実
今回一番理解不能なのがこの子ですよね。
菩薩か!
自分の恋心はどこに仕舞い込んだの!
あるいは京介を笑顔で送り出した後に、一人でこっそり泣いてたりすれば理解もできるのですが、それは読者の想像に委ねられています。
終始物語の一番端に立って京介たちを俯瞰し、神のごとき視点でこじれた感情を紐解いてみせました。それは京介に向かって話しているようでもあり、また、私たち読者に向かって解説しているようでもありました。



俺の妹がこんなに可愛いわけがないコミックアンソロジー (電撃コミックス EX 152-1)俺の妹がこんなに可愛いわけがないコミックアンソロジー (電撃コミックス EX 152-1)
(2011/04/27)
不明

商品詳細を見る

合わせてこちらも購入しました。
笹倉綾人先生の「コロン」は、本編では見られない桐乃視点のマンガですが、彼女のブラコンぶりと強がりが微笑ましいというか。桐乃好きは読まなきゃ損ですよ。
高橋むぎ先生の「何時も仲良しなわけもない?」はあやせマンガ……と見せかけて実は加奈子メイン? あっけにとられるくらいひどいオチでした(笑 モデル三人娘の声がアニメのキャストで脳内再生されるほど、キャラをよくつかんだ描写が見事です。
楊柳崇志先生の「めがねこ!」はいつものクレバーなギャグが冴え渡ってますね。でもその中でしっかり黒猫フラグを立ててるところはさすが。
うったて先生の「ぐらす★えんじん」は黒猫が反則的に可愛すぎる。アンソロで拝見するのはずいぶん久しぶりですが、絵柄が変わられましたねー。びっくりです。
  拍手する

俺妹第14話「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」

OPは毎回更新されてますね。
麻奈実が京介の魂を戻すところがお気に入りです。
でもそのすぐ後に例の桐乃vs黒猫バトルシーンを入れると、まるで京介を蹴り飛ばした桐乃に黒猫が怒ってケンカしたように見えますね(笑
OPラスト、無人だった桐乃の椅子に黒猫が座っていました。
黙っていなくなった親友の部屋で、独り静かに何を想うのでしょう。

ゲー研の部長、わりとダメ人間のはずなんですが、今回はまともな人に見えますね。
京介は黒猫に友達を作ってあげたくてサポートしてるわけですが、この部長も、もっともな理由をつけつつも、新入部員の二人に仲良くしてもらいたいとの思いから共同制作を提案したものと推察されます。

「どうしても先輩を見てるとみだらな妄想が   
「でもすでに私の中ではお兄ちゃんとのカプが   

自重しなさい(笑

「セクハラです! いえ、パワハラですっ!!」
男女のえっちシーンはセクハラ呼ばわりするくせに、ガチホモはいくらでも描けるんですね。
まったくわけがわからないよ。

「エロゲーマーとしての感想を言ってやろうとしただけだよっ」
とうとうエロゲーマーを自認するようになってしまいましたか、京介氏………。

アニメ回での黒猫が桐乃に見せた嫉妬心がここで爆発してますね。
たしかに桐乃の主張はひとつの真理ではありますが、才能のある人間の言い分だという黒猫の主張にも一理あります。「自分のやりたいこと」と「ユーザーに受け入れられるもの」が剥離してしまってる人間にとって、桐乃の主張は何の手助けにもならない。自己の否定でしかありません。それは創作の動機そのものの抹殺でもある。
そこで黒猫の出した答えが、自己を殺すことよりも、盛大に自己満足を極めることでした。
これはこれで気持ちの良い開き直りです。
とはいえ、全く人の話を聞かないわけでもありません。京介の素直な感想もゲームに取り入れる姿勢は見せています。要するに、自分の一番やりたいことは頑として譲らないけど、ユーザーの需要に沿えるところは譲ろうと、ひとつ成長したということです。

京介のベッドが自分の居場所とばかりに寝転ぶ黒猫は、もう誘ってるとしか。
京介もそこで距離をとらないっ!
ちゃんと横に寝転んで!?
しかしここの一連のシーンには頬が緩みますね。
なかなか近寄ってきてくれない気まぐれな猫が、やっと懐いてくれたという印象です。
しかし京介がテストプレイしてるゲーム、画面に映ってた男キャラがどう見ても京介ですよね。
黒猫も可愛いとこあるなぁ(笑

「先輩と兄さん、どっちの呼び方が好き?」
重要な選択肢でしたが、今回は間違えませんでしたね。
ここで「兄さん」を選んでしまっては、妹の代用品だと言い直すようなものです。
黒猫もご満悦の様子でした。

黒猫が休み時間の教室に飛び込んだシーン。
教室の空気がよく描かれていましたね。
教室内で黒猫がどんな立場にいるのか、彼らの反応だけで伝わってきます。
まるで腫れ物に触るような、遠巻きにしてる空気でした。

黒猫が瀬菜に助力を請うシーンは今回のハイライトです。
プライドの高い黒猫が、他者に頭を下げるなんて。
それも桐乃や沙織といった親友たちではなく、知り合って間もない瀬菜に。
黒猫が周りから孤立するのは、攻撃的に振舞うことで自己防衛を図っているからです。
でも、人に譲ることを覚えた今の彼女なら、教室内での立場も改善されていくかもしれませんね。

「今後あなたのことは魔眼使いと呼ばせていただくわ」
ああ、きっと黒猫は「月姫」好きですよね。

ここから原作既読者としての感想です。

続きを読む »

  拍手する

Web配信版13話 俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない

OPが桐乃の不在を感じさせてちょっと寂しくなりました。
モデル三人娘のショットが入るようになったのは前回からでしたっけ。
三人が放射状に寝転んでるシーンは絵的に格好よくてお気に入りです。

さて、桐乃のいない新年度。
今までは桐乃・黒猫・沙織のコミュニティに京介がくっついているという構図だったわけですが、桐乃が抜けたことにより、二人が直接京介の部屋に遊びに来るという形に変化します。
これまで京介は桐乃を介して二人と繋がっていました。ですがその桐乃がいなくなってしまったことにより、コミュニティの崩壊を危惧した二人が、関係を繋ぎ止めようとした行動がこれだったのです。健気ですね。

◆黒猫◆

今回からようやく京介が黒猫のプライベートに触れるわけですが、案の定、彼女は学校でもあの態度で周囲から孤立してしまいます。きっと中学のときもそうだったんでしょうね。もちろんそんな彼女を京介が見過ごせるはずもなく。
京介の優しさが哀れみや同情なんかではないことを、黒猫もちゃんとわかっています。それだけの友誼を二人は育んできてる。
けれどそんな京介に素直に甘えるのは、彼女の矜持が許さない。
黒猫の言った、妹の代わりに世話を焼いているというのも一面の真実なのでしょう。
それは京介も認めました。
でもそれを自覚したうえで、やっぱりお前のことが心配だと告げる京介は男前。
ここが京介のいいところですよね。相手がどれだけウザいだの余計なお世話だのと突き放しても、決して手を離さない。
桐乃の場合は兄妹だからという理由づけもできるけど、黒猫はそうじゃない。そうじゃないのに、京介は黒猫の手を離さなかったのです。これは惚れるでしょう。

◆沙織◆

「クラスメイトと遊ぶより、あなたと一緒にいたいわぁ~!」
「可愛い後輩に格好いいところ見せたいぜ。そんでエッチなお礼をしてもらっちゃうもんね~♪」

一見黒猫と京介で遊んでるふうに見える沙織ですが、これも彼女の気遣いの一環ですよね。
二人だけの話し合いでは言い争いに発展してしまいそうな空気を、こうやって茶化すことで中和しているのです。こんな気遣いのできる彼女が間に立っているからこそ、桐乃と黒猫も仲良くなれたのでしょう。
しかし、ここのシーンの表情といいアクションといい、コミカルで見応えがありましたね~。

「拙者たちとの関係を大切にしてくださった結果、クラスでの孤立を招いてしまったのかもしれません」
さすが沙織は人をよく見ています。こういう相手の心情を察する能力が高いからこそ、桐乃や黒猫との友情を築けたといえるでしょう。
こういう縁の下の力持ち的な役割に徹する沙織が、最近いとおしくてなりません。

◆赤木瀬菜◆

新登場の赤城瀬菜。
声は蟲師で廉子おばあちゃん、デュラララ!!で張間美香、夢喰いメリーで霧島咲を演じてる伊瀬茉莉也さんです。
赤木兄妹は、私たちの知らないところでもうひとつの「俺の妹がこんなに可愛い(腐ってる)わけがない」を進行させているようで、高坂兄妹とはまた違う関係を築いているのも見所です。こちらの兄は妹を溺愛しているようで、妹のほうもそれなりに兄を慕っているのが、電話のシーンから見て取れますね。

さて問題の瀬菜を腐女子だと京介が暴くシーン。
あれってアニメの展開だと、黒猫が瀬菜に意趣返しをするお膳立てを、京介が整えたようにも見えませんか? それだとちょっと京介の性格が悪くなってしまいますね。
もちろん京介にそんな意図はなく、ただ親友赤木の妹であると、確認しようとした結果に過ぎません。
もっと言えば、これは原作からの補足になりますが、京介としては取り付く島のない瀬菜になんとか取っ掛かりを見つけて、黒猫と瀬菜が友達になる橋渡しをしたかったのです。ただあんなふうに瀬菜が暴走するとは想定外だっただけで。


ところで麻奈実は、一年の(それも綺麗な)女子に執心な京介に、気を揉んだりしないんでしょうか。
正妻の余裕かな?
まあ京介のほうもオープンな態度をとってますから、そのせいもあるのかも。麻奈実を黒猫に紹介したり、掃除を手伝うときも麻奈実だけ帰したりしてませんしね。

黒猫が京介のベッドで読んでたのって、サークルえぢそんずさまの同人誌ですよね。ふーすけやぶーこさんの姿が見えましたし。なぜかISBNコード入ってますけど。
イベント会場でご挨拶に伺ったこともあるサークルさまの本を黒猫が読んでいるというのは、なんだか感慨深いものがあるでござる。

黒猫をカラオケに誘いに来た三人組。なんとなく同類の匂いがするでござるな。同類は同類を嗅ぎつけるということでござろうか。

「最初から最後まで徹頭徹尾クソゲーだったわ。製作者に死ねって伝えてちょうだい」
見た目普通の弾幕ゲーに見えますね。
これも原作からも補足になりますが、あの部長の作ったゲームはかなり根性の悪い、ただむやみに難易度を上げただけのゲームになっていて、それは真壁くんも認めています。「楽しむ」ことよりもただ「難しく」することだけを追求したつくりを指して、黒猫は「クソゲー」と言い放ったのです。

EDはなんというか……80年代のアイドルのデビュー曲って感じの歌でしたね。
  拍手する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。